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Episode1-5
「警備部、宮廷警備隊、第13班・・・」
リンと別れたミオは、軍部の長い廊下を歩いていた。
国防を担う軍部は、先の大戦も相まって大規模な人員整備がなされたという。
戦時中ほどの軍を持つ必要性は低くなったものの、とはいえいつまた戦いが始まるかは分からない。
人を均したところで、軍部が国で一番規模の大きい組織であることに変わりはないらしい。
「警備部、外廷警備部・・・違うな・・・」
長い廊下にずらりと並ぶ扉。そこに記された名札を一つずつ目でなぞって行く。
ふと足を止めるも、まだ行き止まりは見えない。
こんなことなら、もっとちゃんと掲示板の地図を見ておけば良かった。とミオはため息をついた。