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Episode1-23
「わあぁぁぁ!!!!!!」
突然の声とともに柱の陰から人が現れ、ミオは驚きの声を上げた。
「驚かせてしまったかな。ごめんよ」
うっかり腰を抜かすところだったミオの様子に、男はケラケラと笑った。
軍部の人だろうか。でも帯刀はしていない。
制服の上着は来ておらず、タイをしていないどころかシャツのボタンは上2つを留めていない。
男からはどこか放浪的な雰囲気が漂っていた。
制服を着ている人は国に仕えている人で、その多くが貴族階級の人たちだと聞いている。ということは、彼もまたどこかの貴族なのではないだろうか。
「──ボクはね、散歩中」
「あ、えっと、まだ、何もうかがっていないのですが・・・・・・」
「うん。でもキミ、今ちょっと警戒してるでしょ?」
おっしゃる通りです。という言葉は相手が貴族かもしれないという可能性を考えて、咄嗟に飲み込んだ。
不敬があってはいけない。




