12/30
Episode1-11
「ベルテ。読み終わった本は都度、図書室に返しに行ってくれないかな」
「──また、読み返す」
「キミが読み返す前に、司書官が早く返せとまた乗り込んで来るよ」
どうやら、今回崩れた本の山はベルテが図書室から借りてきたもので、こうやって雪崩を起こすのも今日が初めてではないらしい。
「・・・・・・」
「都合が悪くなると、すぐそうやって黙り込む」
ぼやきながら、ソルファは散らばった本を広い始める。
無言で読書にふけるベルテを横目に、ミオも足元に落ちている本を拾い上げた。
歴史や医学の本から、文学作品らしきものまで。タイトルからするに様々な分野の本を読んでいるようだ。
中には、異国のものと思われる文字で書かれた本まである。
「初っ端の仕事が本を拾う。ってさすがにないよね」




