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第十六話 離脱と偽物

すみません。主人公の名前の漢字を間違えていました。

『白凛』ではなく正しくは『白鈴』で『はくり』と読みます。

前回の話から間違えていたみたいです。混乱させてしまったらごめんなさい。

 なんか早速人生の目標離脱してるのでは?と思ったのが孤児院を出たときだった。


 目標達成の過程として未来は変えないようにしようと思っていたのだが…結構重要な未来じゃなかったよね?と思ったときにはもう石を持ち出し終わったときだった。





 石に触れてエネルギーが暴走しかけた。

 明日の試験大丈夫か、と心配するもつかの間、無意識にエネルギーの乱れをなくそうとしてしまい暴走は大きくなる前に止まった。

 おかげで石に直接触れても大丈夫なほどになってしまった。

 もちろん長い時間をかけて持っていれば危ない為、上着の中に入れて落ちないように抑えていた。

 その時には宝石のような輝きはなくなり石に戻っていた。


 途中、高等部か大学部の子が階段を降りているところを見かけてしまったのだが、使っている階段が違った為バレずに済んだ。

 高等部と大学部の子たちは早く起きる可能性があると踏んで初等部の方を使って良かったと思った瞬間であった。





 まだ生きていたいと思っていればこういうことにハラハラできていいものだ。

 スリルを味わうのはいつぶりだろう。

 久しぶりにすっっっごい焦った〜!



 でも、疲れるからこれで終わりかな。



 まぁ未来を変えてしまったかもしれないけれど、世界に大きな影響を与えたわけではないだろう。

 強いて言うなら宣戦布告のようなものがなくなっただけで、あったとしても特に対策などできない。

 敵側も遊び半分で仕掛けただけだろうし。

 それに、何故か理由も分からずに死ぬほど辛い思いをしなければならない子供達を見て見ぬふりなんてできるはずもな、…ぃ





 まだ優しくありたいのだろか。



 目を向けていたように見せて、沢山の人から目を背けてきた。

 今回は目を向けているように見せずにするだけ。

 楽しく過ごしたいなんて思ってない。

 楽に過ごしたいだけだ。




 ただ、今までの自分の人生がもったいなく思えてしまったから。


 まるで人に媚を売っていた人みたいだった。


 ずっと偽物の楽しいで、偽物の笑顔で、偽物の感情で過ごしてきた自分が…馬鹿馬鹿しくて…

 さっきだって、わざと頭の中で明るく振る舞っている自分がいてしまった。



 結局はわざと。偽物だ。





 本物が欲しいなんて願望はとっくに枯れ尽きてしまった。



 心を無にしなければいけない。


 …いや、心じゃないか




 取らなきゃいけないのは、





 顔にへばりついき頭の中まで侵食しようとして離れない分厚い仮面だ。



 その先に何の不快感のない生活ができるのだ。そうすればきっと世界が壊れるまでだらだら過ごせる。







 いきていける。


 ______________





 結構時間がかかってしまったが、トラブルもなく済ませることができた。


 問題はこの石どうしよう。

 人に近づけるのはよくないからなー。



 試験会場に送り付ける…


 そうするか。


 でも先にご飯食べたいな。



 そのためには、乱れを感知する監置装置(センサー)を突破するのに、エネルギーを乱さなければならない。



 う~ん

 …エネルギー

 …乱す…暴走…石…


 …いし、



 石だ!



 石でエネルギーをわざと乱すように促せばいい。

 食事中は宿の人がいなさそうな所に置こう。

 少しの時間だけなら、支障はないだろうし、バレないだろう。





 6時を少し過ぎてしまったようだがほとんどの生徒が姿を見せていなかった。



 少し考えれば分かるだろうに、…どうかしていた。



 食堂にいる生徒の殆どは比較的学校が近い生徒たちだ。


 殆どとは言っても殆ど人はいないのだけれど、ここにいる人は流石というしかない。

 この宿にいる時点で凄いがその中でも相当な実力の持ち主だ。

 一度二度は会っている。


 それよりも、遠い学校の出身の人たちがいるのに驚きだ。

 納得の行く者達だけど。

 特にあの人は、ね…。





 中に入っていく。

 そしてみられる。



 白鈴は異変に気づく。



『女子がいない』と。



 白鈴にとってそれだけが異変の答えであった。

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