作戦会議
城に戻ったエドウィン達はすぐにシャーロットの所に向かった。
「失礼いたします!母様!邪神が!」
「復活したわね。まあ、想像通りというか何というか……」
「とんでもない魔力だな」
アーロン陛下とシャーロットは談話室で紅茶を片手に言う。呑気な雰囲気にエドウィンは苦笑いをしている。
「母様、僕達、かなり九死に一生だったのですが」
「貴方は無茶しないと知っているからね。モリオン を使ってゴーレムを作って【聖結界】を展開する。良い状況判断だったわ」
「……ありがとうございます」
まあ、母様だしな。数々の修羅場を潜り抜けて来た人は違う。
「さて、どうしましょうか」
「そうだな。俺とて邪神は流石になぁ」
陛下は困った顔をしている。
「方法はないとは言わないけど……」
「聞こう」
「邪神はエネルギー体です。肉体を持っていません。聖魔法や光魔法は魔族以上に威力を発揮するものと思います」
「ふむ。その聖魔法もしくは光魔法は使えるのか?」
「どちらも使えます。問題はどの魔法を使うかですが」
「問題があるのか?」
「光魔法に攻撃魔法はありません。光魔法を付与した魔導剣などなら攻撃可能ですが、邪神相手に接近戦は無謀でしょう。やるなら聖魔法ですが、聖魔法の多くは炎か雷の魔法なのです」
誰もが察した。海の中では聖魔法とは言え炎系統は威力が落ちる。雷は海の中では広範囲に広がってしまう。
「海上に引きずり出したいですが、そんな事は難しいですし」
「ふむ……」
陛下は少し考える。
「……エネルギー体である邪神に物理は通るのか?」
「どうでしょうね。触れる事は可能だと思いますが」
「うむ。それだけ分かれば十分だ。邪神を海上に引きずり出すのは私が引き受けよう」
「方法が?」
「ああ。私はこれでも海を治める王だ。クラーケンも相手にならぬ」
すごい自信だ。
「ではお任せします」
「海の上に出てきたら炎系ですか?」
「いや、雷で頼む」
「え」
シャーロットは目を丸くする。陛下はニヤッと笑う。
「……分かりました。ではその方向で」
「頼りにしているぞ、『影の支配者』よ」
「それ、恥ずかしいから止めていただきたいのですが……」
『あ、恥ずかしかったんだ』と満場一致であったのは言うまでもない。
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