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エミリオ情報を整理する。

エミリオは金と宝石で装飾された手鏡を覗き込んで意識がとびそうになっていた。

が、取りあえずは何とか気持ちを落ち着けてこの3年間で手に入れた情報を改めて頭の中で整理してる。

『僕が産まれて3年がたった、かなりの情報は手に入れた、今一度整理するかぁ』

『今僕が住んでる所は中央大陸のクライスラー王国ゼネラル辺境伯爵領地の辺境地で、此処から馬車で2週間位の場所でロータス帝国との国境紛争が起きてるらしい』

『中央大陸の7割はクライスラー王国の領地で、2割がロータス帝国の領地らしい』

『クライスラー王国は北大陸の国々、東大陸の国々、南大陸の国々とも交易している』

『西の大陸を支配しているフィアット王国とも貿易しているが、距離がすごく離れてるため船で一年に数回しか取引ができないがフィアット王国の持ち込む商品は、北東南中央大陸には無い商品が多くどれもが上流階級で人気があり高値で取引されてるらしい』

『電気、ガス、水道、下水のインフラはこの周辺では見なく、今までの話を聞く限り中世ヨーロッパ位の文化レベルらしい!正に中世ファンタジー!』

『クライスラー王国のある中央大陸だけはしっかりと四季があり冬季間も凍るほど寒くは無い、北と東大陸は冬季間はヤバイくらい寒くなるらしい、南大陸は比較的1年を通して温暖らしく、遠くの西大陸も余り寒暖差は無いところらしい』

『中央大陸は黒髪か茶髪が多く瞳は黒か茶、北と東大陸は金髪と赤髪や茶髪が多く瞳は青や緑、南大陸は黒髪、茶髪が多く瞳は緑が多いらしい』

『獣人は、犬、狼、狐、猫、獅子、蜥蜴の系統が居るらしいが、領地によっては奴隷労働者にされていたり、嗜好奴隷にされてるらしいが、クライスラー王国は国王が平等を決めていてまだ扱いは周辺諸国よりは少しだけ良いらしいが……国王の城から離れた領地では獣人の労働奴隷も多いらしい…』

『エルフやドワーフも居るらしいが、彼らは人からは距離を取っているらしく中々所在はわからないらしい』

『やはりエルフは美麗らしく嗜好奴隷に、ドワーフは勤勉で手先が器用なので労働奴隷として陰で莫大な金額で取引されてると……そりゃ〜エルフもドワーフも人と距離置くわ〜』

『魔物も居て、魔物にはマナ石と言う魔法道具の核として、また装飾等にも使われる様々な色のマナの結晶みたいな物が体内に有り、特に大きなマナ石を体内に持ってる魔物を狩るのは命賭けだが高額で取引されるため、魔物ハンターと言う職業が有り、魔物を狩るだけでなく、山賊討伐、戦争の傭兵や商人の護衛、臨時警備、郵便配達員等もするらしい』

『中央、北、東、西大陸にはそれぞれ職業ギルドと言うのが存在してるがそれぞれの大陸の職業案内所や商工会のレベルらしいが、ギルドに登録しないと商売が出来ないらしい』

『この世界には遥か大昔から聖獣様と呼ばれる生き物がいて今も各地で土地を守ってるらしい』

『聖獣様の守ってる土地には希少な生き物や鉱山や岩塩層がある土地もあり、領地にしようと昔は各国が侵攻を試みたが侵攻した国が滅ぼされたり大打撃を受け今ではどの国も聖獣様を刺激しないようにしてるらしい』

『犬獣人のクゥーさんによれば、この大陸周辺では山の神フェンリル様、平地の神ケンタウルス様、北の神玄武様、南の神赤虎様、東の神青龍様、西の神白虎様、海の神リヴァイアサン様、の7聖獣がいるらしい』

パパの生まれたレパード大陸周辺では、火の神フェニックス様、水の神ブルードラゴン様、氷の神アイスドラゴン様、大地の神ミノタウルス様と重力の神グラビティドラゴン様の5聖獣が居るらしい』

『パパの話では城の宝物庫に12体の聖獣様の絵があったらしいが、パパが知っていたのは5聖獣だったのでこの地に来て謎が解けたと言ってた』

『パパとママの先祖はそれぞれ聖獣様と手を組んで大陸をそれぞれ制圧したらしいが今は交流は無いと言ってたな』


『パパとママはお互いの家が古くから敵対関係にあって120年以上争いを続けてる』

『何故?敵対している娘と息子が知り合ったかと言うと、戦場の最前線でお互い一目惚れしたらしい』

『その後2年間は戦場でお互いの気持ちを確かめパパが19才、ママが14才の時駆け落ちした…早くね?』

『パパは薄紫色の髪の毛で瞳は紅く長身で細マッチョ美麗な青年で元グロリア帝国第二皇子』

『ママは輝くような銀髪で瞳は金色で背が低く可愛い女の子にしか見えないローレル公国第一王女』

『さっきママが駆け落ちの時持ってきた手鏡を覗いたら………鏡の中には全体が輝くような銀髪で前髪が薄紫色の、瞳は片方が金色、片方は紅色の瞳をした幼女のママがいた……』

『流石に男の娘はないよ〜〜!と絶望したがまだ3才だからいずれパパに似てくるはずと心に言い聞かせた』


『王位継承順位の高いパパとママが何故最前線に居たのかは、お互いの国での最上級魔法使いだったからと話してた』 

『この世界にはマナという物が存在していて魔法を具現化する力があり、魔法使いはマナを集めコントロールするのだが、生まれつきマナを取り込みやすい体質で無いと魔法は扱えないらしい』

『パパとママの話を聞く限りの、前世の世界の競走馬の生産に近く感じた』 

『各国の王族の祖先は魔法使いが殆どで、魔法を使える体質は遺伝確率が非魔法使いより多いため、上流階級の子孫に魔法使いが多いらしいが、稀に平民から魔法使いが出る事もあるといってたな…競走馬のウオッカみたいだな〜』

『ただ現在では古書に書かれて居る身体欠如部分の再生魔法、内蔵等破損した部分の再生魔法、外傷が酷くて心臓が動いているだけの死を待つ者を完全に治癒する魔法等は最上級魔法使いであっても誰も使いこなせず、伝説の魔法とか最初からそんな魔法は実在しなかったと言われてるらしい』

『死者蘇生は不可能とされている』

『古書にも死者再生は不可能と書かれてるそうだ』

『薬草調合も体力回復や病気治療に使うものはマナを扱える魔法使いが調合した方が品質は上がるといってたな…』

『前世のファンタジーゲームの飲めば直ぐに治療が無理と言われてる重病者や、原因不明の病気で寝たきりになった者、自力歩行ができない者、目が見えない者、人体の欠損部分の再生治癒などが出来る液体飲み薬が古書にはエクリサーと言う物があり、レシピや原料は有るが現在は効果を再現できた者は居無いらしい』

『マナを体内に蓄積し消費する力が、前世のファンタジーゲーム等で言うマジックポイントらしい』

『体内に蓄積したマナを消費し過ぎると魔力切れを起こし動けなくなるらしい』

『魔力切れを起こしたら大人しくしていたら一日位で元に戻るらしい』

『後は高額だがマジックポーションと言う液体薬を飲むと数時間で魔力が回復すると言ってたな』

『この世界では大雑把に魔法を使えるのは1000人に1人位らしい、しかも使う魔法のランクが上がればマナの使用量も増え体内に溜め込んだマナの消費量も凄く多くある程度高度な魔法を使えるのは10000人に1人居るかな?と話していた』

『上級魔法と言われるものは、具現化するためのイメージ力とマナを大量に使うため、魔法呪文を唱えマナを集め、この世界の者は漠然としたイメージしか出来ないため具現化するために呪文で補助をしないと発動できないらしい』


『パパとママの故郷レパード大陸は、今僕が住んでる大陸より文明が少し進んでるらしい』

『レパード大陸では懐中時計やオルゴール等作る工房や、農業も肥料や農耕機を使っていたり、織物工場や製鉄所もあると言ってたな』

『以前一度クライスラー王国の市場に行った時、パパもママもこちらの大陸は少し遅れてる印象を受けたらしい』

『だからフィアット王国の貿易商品がこちらの大陸で人気なのが理解できると言ってた』

『ママの国のローレル公国は開発力があり、パパの国グロリア帝国は製造力に優れてるらしい』

『ローレル公国は人と獣人の共栄を基本にしていて、グロリア帝国は人が獣人を支配する国で獣人は奴隷が決まりだと……だから初めてこの地に来たときはパパは頭が混乱したらしい』

『今ではクゥー家族のお蔭で生活も貧しいながらやって行けてるから獣人に対する偏見は無くなったみたい』

『ママは生まれてから家の教育で人と獣人は対等と教えられてたのでクゥー家族と最初から普通に接することが出来たらしい』

『不思議だったのはお互い存在さえ知らない国のパパとママが普通にこの地のクゥー家族と普通に話してるのが不思議だった』

『チャラチャラした服装の老人が突然目の前に現れて、二人の駆け落ちの揺るぎない気持ちを確認し、他国の言語を聞き取れ、話せ読み書きにも対応してる万能通訳の永久魔法を2人にかけられパパとママは意識を失い、二人共目が覚めたらクゥーさんの家の前に居て驚いたと話していた』

『チャラチャラした服装の老人の最後の言葉は子作りに励めよ〜だったらしい』

『チャラチャラした服装の老人からレパード大陸から遙か遠い所に連れて行ってやると言われた後、少し時間をもらい一度自分たちの城に戻り、はかなりの量の荷物をパパの自慢の時空収容で持ってきたらしい』

『前世で言う10トントラックのコンテナくらいのサイズを収納出来るのは、比較的魔法使いの多いレパード大陸でもパパだけだったらしい、しかも時空収納魔法自体希少魔法らしい』

『クゥーさん一家とロザリオ一家は共に狩猟をメインにしていて、更にロザリオ家では手作りポーション等と毛皮や鞣した革、生肉を月に二度殆ど、住んでいる場所から馬で休憩と睡眠を入れて1日半かかる町で売って生活している』

『グロリア王国最大の街ガゼール迄は馬でも休憩や睡眠等入れて早くても1週間はかかるらしい』

『そしてパパとママは毎晩チャラチャラした老人の言いつけを守り、去年妹ロザリーが産まれた…パパそっくりの…』

妹を見るエミリオの瞳には羨ましいと思う光に満ち溢れてた…

『どうせ転生したのならパパ見たいな美麗細マッチョに産まれたかった……』



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