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キコリの異世界譚  作者: 天野ハザマ


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ネクロマンサーは何処に消えたのか

「まあ、それもそうか。ドドはどう思う?」

「この先は以前であれば別の集落に繋がっていた。今は分からない」


 まあ、そうだろうなとキコリは思う。

 ドドの村は鍛冶村だったようだが、聞く限りでは自給自足出来ていた。

 わざわざ危険を冒して別のエリアへ探索に行く必要はなかったのだろう。

 今までになかったネクロマンサーという危険が現れたのも、迷宮化で説明がつく。

 ならば、行かない理由がない。だから「行こう」とキコリは2人に声をかけて、転移門の先へと足を踏み出す。

 そうして辿り着いたその場所は……崖の、上だった。


「此処は……海……?」


 そう、切り立った崖の下に広がるのは海。岩壁に向かって打ち寄せる波は荒く、何の装備もなく海へと降りるのは無理そうだ。

 そしてそれは、ネクロマンサーとて同じであるはずだった。

 そしてこの先も……少なくとも肉眼で見える範囲には、島のようなものはありそうにもない。


「どういう、ことだ?」

「一面の水だ……ドドはこんなもの初めて見る。凄まじいな」

「うーん……此処を通ったとは思えないわよねえ」


 この崖につけることの出来る大型船でも持っていたのなら話は別だし、そうであればどうしようもないが……そうであるとはキコリにも思えなかった。

 そうなると、ネクロマンサーはこの転移門は通らなかったということになる。

 なるが、そうなるとネクロマンサーは何処に消えたのか?

 キコリは海を見ながら、必死で頭を働かせる。


(此処を通ったわけじゃないなら、さっきのエリアに居たとしか思えない)


 見逃したつもりはなかった。だが、見逃しがあったのだろう。

 そしてそれは恐らくは、山脈の何処かから地上へと降りることの出来るルートであるのだろう。

 それを、探すしかない。どの道このルートは使えないのだ。


「戻ろう。何処かに、俺達が見逃したルートがあるんだ」

「そうだな。ドドもそう思う」

「まあ、そうよね。認め難いけど、見落としがあったんだわ」


 頷きあい、キコリたちは戻って崖を調べていく。

 何処かに降りられる場所はないか、探したのだ。

 だが、探してもそんな場所は見つからず……疲れ切ったキコリたちは最初の広場まで戻る。


「此処まで見つからないとはな……」

「まさか本気で飛んで何周もしたのかしら。いや、まさかね……」


 キコリとオルフェがそう話している中、ドドも大の字になって倒れていたが……ふと、キコリは気付く。


「ドド。そういえば此処って、どういう意図で整備したんだ?」

「ん? どういう意味か」

「此処って、ドドの村から結構離れてると思うんだが整備はされてるよな? 何かに使ってたんじゃないかと思ってたんだが」

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― 新着の感想 ―
[良い点] あたり一面の海とかもう嫌な予感しかしない
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