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キコリの異世界譚  作者: 天野ハザマ


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ネクロマンサー

 そうして村の中を見回ってみると、どの家も何かが侵入したような破壊痕、そして大量の血痕が残されていた。そして死骸を何処かに運んだ痕も……だ。

 しかし、その死骸が何処に運ばれたのかは全く分からないままだ。

 それと、あと幾つか分かったこともある。それは……どうやら此処はオークの鍛冶職人の村であるということだった。

 恐らく鍛冶に使うのであろう幾つかの道具や、製鉄などを行うと思われる施設などが残されていたのだ。

 ……だが、その成果物はあまり残されていない。特に武具の類は一切ない。

 誰かが持って行ったのかもしれないが、此処に来たのが今のところキコリ以外にいるとも思えない。

 勿論、そんな推測は「迷宮化前は人間が辿り着ける場所だった」という前提で崩れてしまうのだが。


「あとはコレ、か……」


 恐らくは村がこの場所に作られた主因である、洞窟。

 積まれている石ころのようなソレが何かはキコリの知識では分からないが、恐らく製鉄に関する何かであろうことだけは分かった。


「たぶん鉱山ってやつなんだろうな」

「まあ、そうでしょうね。で、此処に転がってる石が鉱石……と」


 暗い洞窟の奥は暗くて分からないが、村を襲った何かが潜んでいる可能性はある。

 あるが……ぶっちゃけた話で言えば、それを解決する理由があるかといえば「無い」が答えになる。

 何しろ、ダンジョンの中でオークの村が1つ滅んでいたところでキコリとしては「戦わずに済んでよかったな」という程度の問題でしかない。

 その滅び方が少し異常であったから調べた程度の話であって、その原因がキコリたちに関わらないのであればそれに越したことはない。それを調べる為の調査なのだ。


「さて、と。俺は此処を出発するべきだと思うけど、どうだ?」

「あたしも賛成。これをやった『何か』が襲ってくるにせよ、これ以上此処で調べても何も出てこないと思うわ」

「実際、何が来たと思う? 俺は此処を襲った奴と死骸含む諸々をどうにかした奴は別って可能性あると思うんだが」

「殺害目当てとその後の漁り目当てって? 一緒と考えるのが自然じゃないかしら。まあ、死骸に用があるっていうと……あー……」


 嫌そうな顔になったオルフェにキコリは「思い当たるのがいるのか?」と聞くが、オルフェは「うーん……まさか……」と考え込んでしまう。

 仕方なしにそのまま待っていると、オルフェは「ネクロマンサー」と呟く。


「なんだ、それ?」

「基本的には死体を操る連中よ。でも確か、それだけじゃないって聞いたことがある、ような……?」

「ネクロマンサー……そうか。アイツはネクロマンサーという、のか」

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