1、転生案内には、マニュアルや設定があるらしい
気がついたら黒い空間にいて白い椅子に座っていた。
前を見ると神々しいオーラを放った女神と言えよう人が立っており、その隣には知らないお爺さんが立っていた。
自身の服装を確認すると、制服でポケットには生徒手帳とシャーペンがあった。
「試宮 鏡花女性 15歳 10月5日生まれ 日本 京都府に住在 白髪 長髪 青目
うん 身体情報と一致」
何ぶつぶつ話してるんだろ?と思ったあととんでもないことを言い出した。
「いいかしら!あなたは死んだ!」
え、
この短時間での情報量が多すぎて思考が追いつかない。
いや、多くはないのだが。
「理科室で実験中教師がこの液体飲めますよって言って飲んでもいいですよって言われて飲んだら死んだ!」
そういえばあった 3分前
てかそれで死んだ?交通事故とかならわかるけど、え、
「え、自分そんなことで人生のページが締め括られたんですか?」
「ええ、そうよ!」
ウソン、、
「てか、あなた、死んだって知ったのに無表情ね、大体のやつは驚くのに、」
「そうなんですか?」
「ええ、そうよ、まあ驚かない人は前にもいたから、」
「いや、驚いてますし言いたいこといろいろありますよ」
「ふーん、言ってみ」
「私、試食感覚で食べたら死んだんですか?
過去にそんなやついるんですか?
てか死因が試飲って、、、違うな、」
「まあ、あなたのような死に方はレアだと思うわ、
でもあなたみたいに死んだ人は過去にいるわ。
一応女神で全生物を熟知してるから」
「いやいや、物理的に不可能だと思います、
一日に世界の出生人数確か何十万と行くんですよ、
1日86400秒だから単純計算1秒1人感覚でも足りないですよ。」
そういうと女神らしき者はむすっとした顔でこう言った。
「正論で殴らないで!
さてはあなた理系ね!理系の奴はいつもこう言う!
だから理系は嫌いなの!」
(あ、この人自分に合わない人を全員理系にしてくるんだろうな)
「そうゆう設定なの、黙ってて。」
(設定あるんだ。てか女神様なんだ)
「まあ、本題に入るけどあなたは異世界転生することになってるから」
(え、まって、急にラノベの展開?)
「え、いいんですか!?」
「マニュアルではそう書いてるから。」
(マニュアルもあるんだ、)
「それじゃ、なんか高機能のスキルや武器を与えてくださるんですか?」
「いやマニュアルでは今後の生活のため100万円を贈呈と書かれてるからそれだけ。」
(なんか思ってたのと違う)
「んじゃ準備できたから異世界いってらっしゃい」
そう言われて体が薄くなりつつある。
「え、まだ心の準備が、」
「黙って行け!」
そのまま意識が飛んでいきそうになる。
てか、あのお爺さん、なんだったんだろ?