二週間ストーリー
私が想像して書いたストーリーです。
中学生だけでの生活をとおして、ハラハラしたり生きる大変さと大切さを書けたらいいなと思っています。
少しずつの投稿になると思いますが読んでもらえると嬉しいです。
いってきます
私、宮崎 美優はそれだけ言って扉を閉じた。
それからいつもの公園で待っている桜里 里穂に声をかけた。
「おはよ。晴斗と拓也は?」
「二人はまだ来てないみたい」
「そっか。それじゃあもう少し待たないとだね」
二人を待っている間、昨日のテレビの内容や、次のテストの事について話した。こうやって意味のない会話をできる日がずっと続けばいいな、なんて考えながら。
「あ、来たみたい」
「ごーめん!遅くなっちゃった」
「・・・おはよ」
朝からテンションの差が対象的な二人、嶋田 晴斗と、青山 拓也がいつものように私たちに声をかけた。
「よし、四人そろった。行こ」
私がそう声をかけると、皆の足は学校の方へと向いた。
私たちは記憶がないくらい小さい時からずっと四人一緒だった。きっかけは家が近所で親同士の仲がよかったから。そしてもう、十四年になる。
きっと、家族よりもずいぶん長い時間をこの四人で過ごしてきたと思う。
「そういえば晴斗、宿題終わった?」
私は前を歩く晴斗に声をかけたが返事がない。
「晴斗?」
「あ、ごめん。考え事してた」
「晴斗、よく考え事してるよね」
「今日の夢で、四人とキャンプに行く夢を見たんだ。もし、二週間くらい四人と森とかで生活できたら、きっとキャンプみたいで面白いだろな~って思って」
「いや、絶対無理だな」
「だーかーら、考えてただけ。そんなんだから拓也は頭かたいんだよ」
晴斗は少し拗ねたような顔をして、私たちは思わず笑った。
それから学校に着いて門をくぐろうとした時、里穂が私たちに声をかけた。
「これ、誰かの落とし物かな?」
里穂は門の前に落ちているノートを拾い、私たちに見せた。
「名前は書いてないみたいだね」
「それなら少し中を見てみよう」
晴斗がそう言ってノートを開いた瞬間、なんだか急にものすごい眠気と頭痛に襲われた。
あれ?頭痛い。周りの景色もぼやけてきた・・・。
そして私はそのまま意識を失った。