新章3 いよいよ
「唯一・・同盟を秘密裡にM国と結んでいたのは、恐らく確かな情報だ。そして、このゴビ砂漠で地下水脈を探しているのも、その主要地下河川に沿って、恐らく中央管理システムがある筈だと思っている。この地は大陸のど真ん中、地球の地殻変動の際にもここには大きな衝撃は受けていないと考えていたんだ。済まんな、ダンと今日、やっとその事を話し合っていた所だった。2、3日中にはお前達にも言うつもりだったが、まずはそう言う事さ。碁盤目のように調査していいる意味もそこにあるんだよ。でも、地下水脈の事をケンやリンがもう感じてくれた。だから、今の発想は採用させて貰うさ。俺達は製造する、生み出すんじゃなくて、前世紀の遺物であっても、還元利用してもそれは許されるだろう?」
「よしっ!」
4人は天に向かって同時に声を発した。もうそこまでシンは考えていたのである。そして、月までMSI飛機を探索させる発想は確かに無かった。ケンに感謝するのであった。一番喜んだのは勿論ケンシン開発室部長だった。そして、ラン・ショウも大変喜んだ。
「そこまで一気に行きますか・・論理的に人が乗るのは、非常に原始的なもので、宇宙へ行くなど、とてもとても今の装置、外郭だけ頑丈なMSI飛機では無理です。第14班、マコト班の体力的にも技術的にも訓練した者達であればこそ、危険度ぎりぎりの12000キロの時速で飛べますが、地球上での事。それでも私は何度も危険だと申し上げて来たのです」
丁度傍にその発案を聞いて、ランとショウがやって来ていた。
「シン達にストップや制御をしていたんすか?ケンシン開発室部長は」
「ええ・・そうです。20Dプリンタで製造できるものでは精度が足りません。かと言って30Dプリンタでは制御出来るAIがありません。その中で、飛翔する度に制御機能や、外郭マグネシウム合金に罅や異常が無いかなど、スタッフもかなり時間を費やしていて、点検の為にかなり割かれております」
「ふうん・・それほど大変な事だったのか」
「いえ、私も技術屋のはしくれです。元々知っておられるように画像方面の専門分野ではありますが、その画像と修復装置が結構構造が似ている事もあって、そこをヒントにまずMSI飛機の外郭部を作ったものです。そのもとは、ウテン・サテン班長の泡技法・工法ですから」
「成程・・良い機会だ。そんな事を一切シンから聞いていなかったんだけど、俺達に不安を与えない為だったと言う事が分かったっす」
「ふふ・・シン首班は尊敬する人です。とてもマルチで一つ聞けば、もう次のアイデアを提供される。その改善アドバイスが、急激に日本外の飛行までに繋がった次第です」
「GPSも無い時代、衛星からの位置情報やその他の制御もAIじゃない状態で、自動操縦が出来るのは?あ・・済みません。この際にと」
ショウがそこをついて質問をする。そこがずっと疑問だったようだ。この聞いちまえとランも思っているようだ。




