基地
「シッ・・当然山井君の事も調査して貰っている。だから、今は十分にまとまったチームで、これ以上の無い編成だ。当然今の目的の中で、行動をしている。山井君・・君もそうだったんだろう?なかなか周囲を欺くのも大変だよね」
「そ・・そうか、君も特任メンバーだったのか・・しかし、今のエライ班長以下のチームも凄くまとまっている。それには感心しているよ」
「その通りだ。非常に良いチームだ。だから、ここは一緒に行動しよう」
「分かった・・」
何と話が又何か展開しそうな気配だった。しかし、この2人に更に何かがあると言うのか、分からない事が多いドーム内部であった。勿論彼らの打開策はドーム外の世界を一刻も早く知る事だ。そこにぶれは無かった。
シン達は、殆ど他のメンバーに知られる事無く、外の世界に飛び出したのだった。彼らは、ドーム内と違い、ここは外の世界一切の通信を遮断し、電子的回路、回線を使えなくする通路だ。或る意味、彼らは自由を与えられているのと同じだった。
「シンは?」
いつも一緒のシンが居ないので、ランが探していた。
「ああ・・№4管理塔に居た筈だよ」
マコト副長が答えた。
「そうっすか。いや、何も用事は無いんですけどね」
「ふふっ・・君達は相性と言うか凄く仲が良いんだよね、ラン君」
「ああ・・まあ、同期っすからね」
「同じ神野教官に教わった仲と言う理解で?」
「何だ・・そんな事なら、メンバーの半数はそうっすよ、多分相性と言う部分かな」
「成程・・ああ・・確かに、同期と言っても、カリキュラムは少ないメンバーで限られ、時間別に君達は教わったから、顔を合わす事も殆ど無かったんだ」
「ああ・・でも、何でそんな事を聞くんすか?今トップは、神野教官だと聞いていますが?」
「あ・・いやいや、軽い世間話のつもりさ。そう言う立場でもあるからね、君達の仮にもまとめ役を仰せつかっている訳だし」
「ふ・・じゃあ、あいつとは何べんも大ゲンカをやりあった仲って事にしといて下さいよ。あはははは」
ランは笑いながらその場を離れた。マコト副長は、確かに他のメンバーともこの後同じような会話をしている。特に深い意味は無いのかも知れない。
だが、シンと山井のタッグは恐らく誰にも知られていないだろうと思う。




