新章3 いよいよ
「ダン・・ソードは連続使用が出来ない。それはもう分かっているよな。それに、ここはお前を褒めたいが、思わぬ使い方をしてくれた。これは、俺達が今後必要だと思えば、改良出来る余地が無限にあるような気がする」
「それは・・例えば外敵用に?或いは、今のような使い方とか・・」
「それは、分からねえ・・また、分かるもんでも無い。しかし、今俺達はMSI飛機を少し離れて、このパウダー状の砂浜を歩いている。九州の大地のような少し粗目の砂じゃない。むしろ微細な粉末のパウダーだ。ここに雨が降ればどうなるのかな・・」
「だから・・水ってか?ここに水が流れたら、沁み込むのか、或いはこの泥色になる?俺はむしろ、そのままこの色の泥水になりそうな気がする」
「ふ・・それがT国に残っていた黄河なんだよなあ」
「黄砂か・・これは太古から続いている」
「恐らく地球の気流の変化があったと思う。これが舞い上がれば黄砂になるし、雨水になれば、黄河と同じだ。いっそ、これって何かに使用出来たなら、とんでも無い膨大な量だよな」
「とんでも無いどころか・・日本が幾つかすっぽり入っちまう。不毛の大地だが、季節によっては草木がまばらに生えていた。つまり、全くの不毛の大地じゃ無かった訳だ」
ダンが言うと、シンはその言葉を待っていたように頷いた。
「井戸を掘って見たいと思った。もしかしたら、今のような地下水脈があるなら、この地は不毛じゃなくなる」
「成程・・大葉や山切りの木の移植か・・擬ガジュマルの木もそうだが」
「こうしたパウダー砂は、気流によって遠くへ飛んで行く。貴重なミネラル成分を他に運んだ働きもしたのさ。つまり、砂漠を利用しようと思っていた事と、宇宙開発は繋がる。俺にはそう思えるんだ」
「基地か・・ここにM国は基地を作っていた?」
「かも知れないと言う事だけ。俺ならそう考えると言う話さ」
「俺も、それは面白いなと感じた」
「じゃ・・ケンとリンを呼んで見るか?自動操縦のMSI飛機には、この水と砂をキョウ班長に分析して貰うさ」
「おう・・今の2人を呼ぶのは賛成だ。犬も呼ぶのか?」
「今回は今も言うように未開の地、また観察所を設置する時には、犬も呼ぶつもりだ」
「分かった・・すぐ交信しよう」




