新章3 いよいよ
「あ・・」
声を発した。ソードの先が少し割れていたのである。
「分かったか・・一度見せただけで、それも誰が連続で使用出来るって言ったよ。そして、言っただろ?ヲタクの専門分野で無い者が、まあ単なる発想とは言わないが、あたかもそれが完成品のように武器として使用するものなんかじゃねえんだ。だけど、その威力は本物だと俺も認める。坑道掘削にはそれを何本も束ねて、回転させながら硬い岩盤を切り抜くようなものだから、数メートル単位で、岩の円柱が出来るらしいや。それを後方に送って、バラバラに砕くミキサーとしても使用する。つまり、縦振りしたのは、この光粒子が内部の光粒子と激突し、行き場を失って、そのエネルギーとして放出される仕組みらしいんだ。だけど、そのソードの素材は、これから試すんだよ、完成品じゃない。何をいきなりやってくれるんだよって思ったぜ」
「それなら先に説明しとけやあ・・シン」
ダンの眼が点になった。シンは呆れ顔で、
「やれやれ・・人の事を説明っぽいと言っておきながら、聞いて無いから分からなかった?でも、俺だって知らなかったぜ、ははは。そう言う使い方も出来るんなら、井戸掘りも出来そうだよな」
「でも・・壊れちまった」
「安心しろ、1本や2本じゃない。10本は持って来ている。どれ・・穴は10M程は開いたか?」
シンがその縦穴を覗き込んだ。ダンもである。
「ん・・10M程だよな・・何か水脈でもあるのか?ここには」
確かにちょろちょろっと水が湧き出る音がしていた。偶然ではあるが、ダンが試しに振ったソードが、その水脈に当たったようなのだ。
「紐を垂らして見よう、ケンから何かに使えと持って来ていた」
「用意が良いな、シン」
糸に重りになるものをくっつけて、正確には12Mの深さがあった。やはり水脈に偶然に当たったようだ。




