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シンカラス  作者: 白木克之
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基地

「だからよ!君は研究班なんだろ?今俺達がやっている事は、君達の安全とスムーズな活動を出来るだけして行けるようにする。それが俺達の使命なんだよ。そんな関係の無い話は、休憩の時にでもやってくれよ」


 事務系の業務は、会社的組織運営の形を取っているが、緊張感も無く、ショウも経験しているが楽なものであった。そして雑談も自由に出来る。彼らの日常は、或る意味マンネリズムに支配されていて、はっきり言ってそれは、ぬるかった。それに対して、前線で命すら落としかねない実動をやって来たショウには違和感さえ覚えるのであった。それは、実は他のメンバーも黙っては居るが、同じようなものとなり、とうとうショウはシリマツ官吏にその不満をぶつけたのであった。


「ふむふむ・・成程。私もショウ君の言われる事は理解出来る。ただ・・今は、こう言う今まで無かった行動や活動が始まったばかりだ。そして、今回は出来るだけこの前線基地を通じて、周囲の状況や、観察を行う為にも、他の選抜メンバーによる一刻も早い活動が必要なのだよ。でも、ショウ君のストレスになっている事は、恐らく他のメンバーもそうなのだろうね、実動班を集合させる。少し、話し合おう」


 シリマツは、実に的確な判断によって、すぐ実動班メンバーを別の所に集合させたのである。勿論その間には、8か所の前線基地の活動は中断した。エライ班長が少し憂い顔をしているが、それは人間であればこそ起き得る感情部分だと納得し、何か現システムの中で、人為的では無く、無機質な機械がそれに代わるものとして無いかと考えた。そして、荒井副主班にもこのショウから出た不満な声と、緊張感の無い事務系派遣メンバーにも何か指示を出すように相談をする。荒井副主班も、その事に対してはすぐ納得し、事務系メンバーを急遽集合させるのであった。しかし、彼はミーティングでは無く、観察機械的なものが、今の機材で遠隔的操作によって、出来ないかと彼らに促したのだ。彼らも選抜された優秀な科学者、化学者だったので、そのテーマに対して俄然やる気を示したのであった。

 人を動かすには又それぞれだ。荒井副主班もその点では、優れた指導者の資質を備えて居たのであろう。

 注意を専門分野に集中させる事で、彼らにも常に緊張し、周囲に気をぴりぴり張り巡らせている実動班にも、シリマツもユニークな提案をしていた。


「どうだろうかね、前線基地も伸び、8か所の監視所的な役割にも、昼夜を問わず諸君の緊張状態も続いているが、もう少しシフトを変えてみようか?」

「シフト変更ですか・・?」


 カンジが聞く。カンジもランに続く、少し事務系班の動きに不満を持っていた一人だった。シンの場合は、彼らの優秀さも知り、又対処法も分かっていたので殆どスルーした。そうする事で冷静に眺めていたのだった。そのシンの対応をシリマツは評価していた。


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