新章 新世界
「詳しくは知らないが、世界的な人口減もあったとは関連もするのだと、君と話をしていたよね」
「はい、しました。でも、日本の鎖国宣言が逆にとんでも無い武器を開発していると、うかつに攻撃が出来ないと言う抑止力になったとも書かれています」
「そこも正確には知らないが、抑止力と言う言葉を、軍拡目的以外に実際使ったのは日本だけだろうな、自国生産、消費はもう世界的な潮流でもあった。国連などは、大きな5国に右往左往されて、その役割を全く果たせなかった。前にも言ったが、これは和良博士も言っていたが、世界的に抗生物質を使い過ぎてしまい、それに対抗する菌が変異し、また世界中に広がって多くの感染者・死者を出した。幾つもの感染症についても利害の取り合いで機能せず、人口減の大きな原因となった。加えて地球的環境汚染だ。更には核戦争直前まで行った過去がある。もしそんなものが勃発していたら、電磁パルス爆裂以上の環境破壊の上全生物も死滅し、地球は棲めない星になっていただろう」
「それは、かろうじて宇宙に廃棄と言う事になり、そこから自国主義に大きく傾き始めたと言う流れは理解出来ます。利害の話し合いなどは、例え数千年やっても解決など出来るものではありません、もうそんな会合などしても無駄だと言う風潮が広がった。特に日本は、大国の間で揺れ動かされた過去がありますからね、太古回顧主義ですね。で、その直後、和良博士はその施設を消滅させております」
「え・・何!」
神野元老は驚いた。
「いえ、ですから定かではありませんが、この時期に和良博士は旧和良式光ケーブルを考案されているのです。そこからがケンシン開発室部長、少し教えて下さい。貴方の開発したMSI飛機の原理の一部ですが」
「私もシン首班、そっちの系統は突き詰めては無いんですよ、でも昔リニアカーと言うのがありました。今でも部品的なものは産業資料館にもあります。要は磁石も電子ですから、マイナス同士は反発するし、プラス同士も同じです。その反発を利用し、空中に浮かした状態で推力を加えると言う方式の乗り物です。摩耗しないから、これは凄く長く使える。この考えは、和良光ケーブルでも同じで、今回はプラズマの事を知る為にシン首班はそこへ行かれた、そのプラズマとは電磁波の事ですから、原子の密度が低ければ、物体すら透過してしまう幽霊電子とも呼ばれます。その密度が高ければ、非常に高温ですから、これが元で火事になったとか、触れた途端に黒こげになったと言う事もあります。10000度以上もの高温ですからね、またその電磁場は人間の脳に幻想を誘発させたりするので、幽霊電子とも呼ばれます。宇宙には、不可視光線と呼ばれるものは幾つもあって、その中にはやはり粒子、素粒子と呼ばれる非常に密度の少ない光と同じ速度で飛ぶものがあります。今も我々の体や地球をすり抜けている素粒子もあります。和良式光ケーブルはその不可視電子で構成されたもので、密度が低いものですから、やはりありとあらゆる物体をすり抜けてしまうし、これを留める事は出来ないと言われているものを、開発した密度のとてもある素材によって、閉じ込める事に成功しました。そうです、これが今の有線光ケーブルです。これはスイッチON・OFFで切り替えられます。一方無線の光ケーブルは、その不可視光線を2つの光子の被膜で取り込んでいます。透過不可視光子を螺旋の光の波長の違うもので、ぐるぐる巻きにすると言うものなので、光の速度は秒速30万キロ、どこかで断線しても自動で繋がります。鉱物が、純度のままほぼ変化しないものがあるように、この不可視光子も変化せず、消える事はありません。よって半永久的と言われているのです。ここで、分かった事は、以前は地下内に網羅していたと言われておりましたが、確かに以前ではの話であり、電磁パルス爆裂後の世界では、これが地上から1000Mの高さまで地球全土を覆っております。もう少し調べている最中ですが、もしかすると太陽系惑星・衛星群まで到達しているのかも知れません」




