未来とは
「こんな事を今話さねばならない理由とは、ある国が、生体武器に超小型核燃料装置を搭載したのでは?と言う情報だよ」
「えええっ!」
「電子制御が可能な時代なら、その装置を外部から動かす事は出来るだろう。しかし、制御が不可能になった現世界では、その装置を搭載した生体武器がもしあれば、とんでも無い事になる」
「どうなると言うのですか?」
「核燃料駆動では、動力を半永久的に作り出し、燃料が不要だ。そして、永久的に動く事も可能だ。現世界の状況でも」
「でも!既にそんな生体武器は、100年も経ている現在、動いている可能性は低いのでは?何故なら、生物である限り、命が尽きればそこまでしょうし」
「うん、確かに動いている可能性を見るならば、殆ど皆無だろうね」
「何だ・・なら、どうして?」
ショウが尋ねる。
「いや・・今も申し上げたように、核の武器倉庫、或いは原子力発電所にせよ、場所が特定出来れば、それは立ち寄らないと言う基本姿勢だが、その生体武器は制御が出来ないのだから、どこへでも移動してしまうだろう。そして、その燃料は小さいと言えども肉体が朽ちても、半永久的に放射能を放出し続けると言う懸念だ」
「そしたら、こんな実動なんて、更に困難になるじゃないっすか!」
少し怒ったように、今褒めて貰える立場だったケンが突っ込んだ。
「聞いて貰おう。あらゆる事には想定していなければならない。それは、チームを動かす私の立場であれば尚更の事だ。そして諸君に危険な眼に遭わせたくないからこそ、こう言う懸念も、今、大きな僥倖にオオコウモリがマコト副長、ケン班長によって達成された。だが、これも幸いにして、オオコウモリに弱毒が有効であったので、捕獲が可能になったが、効かなかった場合の想定を誰が出来たか?十分にこれが効かなかった場合、集団を形成するオオコウモリが反撃に移り、一斉に襲って来たら、脆弱な我々の体制では、あっと言う間に玉砕してしまうだろう。勿論、後方支援と万全の体制で実行した。しかし、成功した影には、当然色んな想定や体制があると言う事だ。これは成功したからこそ、戒めねばならない・浮かれてはならない。それを申し上げたつもりだ。申し訳無い。この成果は勿論、2人には最大の敬意と成功を私も喜んでいたので」
「あ・・まあ・・」




