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シンカラス  作者: 白木克之
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第一章 進の日常

 だから異質のメンバー、シンに対し敬遠した事も何となくだが頷ける。

 そのシンが出て行った後、大慌てで、若山室長も部屋を飛び出して行った。この部屋の彼らには自分のやるべき一日のノルマが決まっていたので、機械的に自分の作業に埋没して行くのだった。

 それが普通の日常であると思っている彼らには、特に大きな疑問は起きる事もなかった。

 そのシンだが、「ひじり」と呼ばれる事もある、或いは「すすむ」と言う名が本名なのだが、殆どはシンと呼ばれる。大きな組織の地下通路を通り、外に出て明るい日差しを受けていた。彼の紹介をもう少し詳しくするが、背は175センチ位で赤色短髪であるが、さっぱりした顔付きである。寡黙と、とっつきにくい雰囲気を除けば、かなりイケ面の部類に入るだろう。

 しかし、会社を出る前に、通用門は絶対通らねばならないから、


「あの!外出許可を貰っておりますか?」


 守衛担当の者に止められる。


「いや、貰って無いっす」

「困ります。無許可の外出は、知っての通り厳禁ですから、許可を貰って下さい」

「じゃあ、今からこの番号に連絡をして下さい。ひじりが外出すると言っていますが、どう処理しましょうかと聞いて下さい」


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