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困難に迎え
吐き捨てるように、ランが言う。もう切れかけていた。こんな話をすればする程自分達がみじめになる。自分達も愚かなご先祖の子孫だからだ。
「なあ・・もう止めようよ、この話」
「ああ・・むなしくなっちまう。少なくても、今は神野システムで起動したんだからさ」
「俺達がロボット見たいに言うなよ、それこそ虚しくなっちまうぜ」
シンは溜息をつくのだった。
そんな会話は当然、エライ班長、シリマツ官吏には伝わっていた。
「かなりの情報を彼らも得ておりますね。どれも間違ったものでは御座いませんが、でも、やらねばならないと言う認識は同じです」
「だね・・そう言う話になれば、私達だって、使命感が薄れてしまうよ。誰の為?自分の為なんだ最終的にはって事になるからね・・」
「彼らの息抜きは、やはり彼らがドームと言う言葉を使いだしたので、ドームにしましょう。ドーム外で何かの結果を出して行く事でしょう。それが、100年後から始まる未来なのですから」
「ああ・・」