第五章その一 新天地!
「ああ・・言って見て」
コウタ班長も興味津々のようだ。
「あのさ・・そのクラゲの事なんだけど、不老不死の生物が確かに居るんだ。それがベニクラゲと言う。自分が老いれば、自分の分身を残しそれが成長し、また老いれば分身を作る。そうやって何億年も生きていると言うものだ」
「ああ・・聞いた事はあったな」
「それを研究していたらどうだろうか?和良司令官が対馬でさ」
「ふうん・・荒唐無稽な話になって来たなあ・・じゃあ、第1ドームを脱出して、対馬の研究機関で遺伝子操作を続けた?DNA操作も?電源も無いのに?AIも稼働していないぞ、その時には」
「いや・・だから推論だよ、でも、その後じゃなく、第1ドームが動いているじゃないか、今持って・・じゃあ有線LANも電源も可能じゃないのか。そこは考えたさ、俺も。それに電磁パルス爆裂が起きた後だと決めつけるものでも無い。その当時にあったとしても不思議な話では無い。300年前には通信路はあったんだからな」
「ふうむ・・まあ、その後だとして、俺が人工授精やDNA操作の事も多少出来ると言う事を考えれば、とんでも無い超天才博士だと聞いているから、現在の設備を駆使して出来ないと言う否定は無くなるな・・ふむふむ」
コウタ班長が頷くと、シンが
「ああ・・白頭の改良・・生体武器を新たに作ったのが和良司令官であるように思うんだ。ダンの推論にもダブっている部分はあるけど、そのベニクラゲのDNAや遺伝子を書き換えれば、そう無茶苦茶な暴論でも無いさ。その為には数多くの実験生物が必要だ、それが図鑑にも乗っていない魚介類、珍妙なエイ。遺伝子MIXって鉱物MIXと同じで、その情報を書き換える事によって、化け物も生み出せると言う話だろう?各国の生体武器もそうだし、現実に山切りの木、大葉だってそうだ」
「それ、全部を検証しろって言うのか、お前らは」
「だから、雑談だって」
シンが苦笑する。
「野郎・・お前らだけは・・それが冗談・雑談に聞こえないから困るんだよ、全部聞いていたら有りじゃねえか、それで相当お前らも調べているじゃんかよ」
ここでランが笑う。




