第四章その四 地下通信路
「おいおい・・シン・・ランの話を」
「シ・・今考えているから話しかけるな」
他のメンバーは黙った。どこに何が繋がると言うのか、それは誰にも分からない。少し間をおいてシンが口を開いた。
「うむ・・こう言う考えはどうだろう?今ランは、傭兵用生体武器として、もう一種の遺伝子操作オオコウモリを生み出した・・つまり、オオコウモリの基礎は頭金の群れだ。間違いなくその群れであり、今やっているスキバームの検証・バラリンである程度説明はつく。何の為に山切りの木、大葉を移植したのかも含めてな、実に計算されている。規則性もあるし、その放された動物種にしてもな・・ところが?俺はその突発性遺伝子を、悪い方に出現してしまった負の遺伝として考えた。むしろ、こう言う白頭の攻撃性が生体武器として機能したらどうだろう?とんでも無く強力な傭兵になるなと、今、ランの話を聞いていて思ったんだ。それに、ランは兵隊蟻のヒントをくれたよな。蟻があれだけ大軍勢を率いるのも、元々、群れには1頭の母親しか居ないんだ。もう一つ、寿命も人間が150年と言われた時代、オオコウモリが100年生きて何ら不思議は無い。3日に1頭?十分可能な証左が実はあった・・」
「え・・そこの部分を聞きたい」
ランとリンが興味を示した。ケンが考えているようだ。マコト副長とランは互いに見つめ合っている。とんでも無い方向にシンが考え始めたぞと言う顔である。今後はぴくぴくっとレンジの眉が動いた。
「同族食いの肉食だよ。それこそ同族を食えば、1週間何も食わずとも栄養源もエネルギー源も補えるだろう。また、同族を喰ったその自分の子である同族を食えば、1か月は何も食わずとも十分だ。他のオオコウモリでも勿論構わないしな。それで3日に3頭ずつ産めばどうなる?互いに食い合う事も計算に入れて増減しても115年の中で、2万頭と言う数字は出て来る。また唯一のここが餌場と言うのも特殊だ。この魚介類もシリマツ官吏が数種類持ち帰っているから何かが分かる筈だ。もう一度考えて見ないか?ここが生物のMIX遺伝子の研究施設だった事を・・もっと分かって来るのは、この奇妙なエイだ。また予定がちょっと変更となった。出来るだけ海洋生物を集めよう。ケン・・犬が戻れば・・そうだな『銀』にこのサンプルをショウに届けるように指示出来るか?或いはショウの相棒『柳』の方が適任か・・」
「おう・・分かった。それは『柳』だろうな、勿論、5匹の中で唯一の雌犬だが、足が一番早い」
「ふ・・・そこまで急がなくても良いけどさ」




