第四章その四 地下通信路
これも全員が首を振る。
「この動力は水力発電だ。有線の光ケーブルで先端器具を動かしている。前に地下の滝を見たよな、それが何本かあって、殆ど無尽蔵に供給が出来るし、鉄に関しては部品の供給等もプリンタで補完も利くから、修理も行いながら、技術班が結構ここまで発展して来たんだ。優秀なんだよ、ケンシンさんが動かしている現在の部署は、本当に優秀だ。そのレンジが、今第一人者の坑道掘削の、エキスパートだ。坑道の距離は、ほぼ北九州一円まで網羅出来ている。半径100キロ圏内まであると思ってくれても良い」
「そんなに・・?」
「ああ・・だから数百年の歴史があると言っている。大地震、大津波では勿論それらの坑道はかなり損傷を受けた。しかし、これはかなりの強度を持っているから、海底トンネルと同じ構造で補強されているし、その素材もやはり無尽蔵に供給可能だと言う事だ」
「マグネシウム合金が?」
「ふふ・・エライリーダーがそのエキスパートだが、マグネシウム合金には色々な種類もある、まず電磁波を遮断する事でもその一部は分かるだろう?」
「あ・・電磁パルス爆裂・・」
「そうだ。だから、世界に冠たる技術国日本では、この素材が一番優れていたし、組み合わせは一杯ある。主な原料はMg-Ai-Si・・つまりSi系と言われるもので、それこそ無尽蔵に供給出来る。更に、Mg-MnのMn系と言った具合にな。それがあるから、日本はこの素材の欠点と言われる全てをクリアし、独自技術で改良して来て、今がある。第一ドーム及び周辺施設が壊れなかったのは、特にこの北九州がその研究・開発拠点だったからだ。掘削技術もダントツで、世界的に見ても一番高い技術だ」
「で・・その恐らく資源開発と、鉱物?ミネラルの採取後の補強と地下トンネルを構築して行ったんだな?かなりの部分でそれは残存している?だが、塔の地下坑道の探索の時、それは大部分で破壊されていたと聞くが・・」
「その通りだ。甚大な熱量や、例えば噴爆であるとか、部分的な衝撃には弱いだろう?それはしょうが無いよ。それに、その坑道なら目的も違うしな。石灰岩の鍾乳洞を利用したものだ。根本的に使用目的も、資源的目的も違うからさ。そこは追及するな、リン」
「ああ・・分かった」
ここでやっとシンが、入手したその地下坑道の地図を出したのだった。
「ここで言っておく。小出しに会話がある度にこんな新情報が出て来るとは思わないでくれ。さっきも言ったように」
「良いよ、シン。俺達も悪いんだよ、特に光ケーブルの事なんてもっと早く提起しとけば良かったと思う」
「本当だよ、ラン。シンに負担を掛けていると思うんだったらよ、俺やリンに言え。それにショウも加わっているんだ。ダンとはシンは最近行動する事が多いが、同じ事だ」




