第三章その三 海を渡る
「じゃあ、年齢45歳と、51歳のシリマツ官吏とエライ班長は第何世代なんだ?第2世代はもう殆ど亡くなった。ただし、作業班であるとか他の部署には確かにその60代の者達はいる。これも聞いて居る範囲で、紫外線のよる影響を受けなかった世代達だ。その者達は、最高齢が65歳なんだけど、その上は1人も存在しない。つまり、人生産システムはこの間行われなかったと言う事になり、この2人の年齢層は殆ど作業班とか肉体労働する部門に居る。優性遺伝子は50に絞られていると言う事だから、ドーム内の者達は殆どそのDNA、染色体を持つ」
「そうだろうな」
「選抜されたにしても、何等かのブランクがあった・・」
「あ、それは冬眠と言う部分で、25年間動かなかったんだろう?」
「じゃあ、ドーム内には50人の冬眠メンバーしか居なかったのか?違うと思うがな」
「残りは作業班、労働班、事務班だろう?少なくてもその年齢なら各セクトの長は異動も無い訳だし、実際セパレートされていて、連絡も無かった。AI程では無いが、管理システムによって機械的に動いていたんだからさ」
「その第1世代の者達なんだ、50人以外は、全て亡くなっているんだ。おかしいだろ?寿命150年と言われる世代がさ。跡形も無く消えているんだよ」
「そうか・・ずっとシンはそこにこだわって来たのか」
「ああ、最初からだ。だけど、そんな事を考える余裕も無かったし、分からない事をずっと悩んでいたってしょうが無い。その主義でここまで来たが、司令官と言う者の存在を始めて今日聞いた。とんでも無い天才らしいと言う事と、不穏な考えを持つ人物らしいと言う情報だ。更に冬眠しなかった世代なんだとすれば、つまりこの司令官と言う人物が遺伝子工学がもともとの主力だった事を含めても、この分野の科学者だろう?そう思うがどうだい?」
「光ケーブルのとんでも無い発明を聞いた段階で、そっち?いや・・でも主力がそこから当然関わって来るよな。なら、相当なマルチ科学者と言う事になるぞ」
「ああ・・確かな事は勿論分からないが、俺には嫌な感じがしただけだ。それだけは言っておこうと思ってさ。お前だからこんな吐露をした」
「分かった・・胸に収めとこう。しかしなあ・・俺の許容力をどんどん超えやがる。第2脳でも持っていなきゃ、収まり切れないぞ、情報分析もさ」
「ははは」
シンは笑ったが、又大きな流れが来ているような気がするのであった。
そして、シンが考えたが、数日後再び全体幹部会議が開かれた。勿論観察は続いているし、情報は刻々と積み上がられている。
ここで、神野黒服がシンだけに伝えていた情報があった事を第14班の全員の前で披露するのだった。シンも勿論、その情報を自分も開示はしていなかった。
驚くメンバーに向かってシンは言う。




