第三章その三 海を渡る
「光ケーブルだって言っただろう?この光については、多種多用・・無限大に種類もある。その中で、日本が独自開発出来た理由があった。こんな披露にしても、シン班長が、旧鉱山坑道内で発見した光ケーブルにあったんだよ。勿論、第1ドームに同じものは大量にあった。しかし、誰も着目もしていなかったし、前時代的なものでもあった。今ドーム内でLANを組んでいるのが、最新タイプのものだ。それは、既に老朽化し、やはり前時代のPC・・つまり、第1ドームに本当に前時代的なPCやDVDなる代物が大量にあった事に対しても、殆どの者は、どうして?って疑問にも思わなかった。だって、自分達が物心ついた時から存在したものだからさ、不思議なんて思わない。そこに超近代的なAIが稼働していたんだ。このミスマッチを変だと思った者は殆ど皆無さ」
「確かに・・そこには着目をしていなかったな、ただ、しきりにランが古いPCなんだってぼやいては居たけど、じゃあ、新しいPCって言うのは無かったのかい?」
「うふふふ・・無かったんだよ、そんなものPCなんて何時の時代の話なんだよ。もう60Gと言う立体画像がリアルに眼の前に現れ、普通に会議したり、そこに居るようにバーチャルで動ける時代にさ。質問があれば、どこの壁であろうともそこから検索も出来るし、会話をしたいと思ったら、そこに相手も出て来るんだ。そんな時代に旧時代の会社組織なんか必要も無いし、そもそもの社会全体の組織すら全くDVDで見るような世界じゃ無かったんだ」
「じゃあ・・何でそんな時代のPCが?」
「第2ドームを見ただろ?これも発見したのがシン班長達だけど、第1ドームは研究機関だって言ったじゃないか。そう言う旧時代の機器やら色んな物を集めて、現代とをどう繋げるのかと言う事を中心に優秀な者達を集合させていた。忘れ去られた技術や、その時代の職人と言われる人達、科学者、医学者、能力者を研究していたんだよ。その中心的研究が遺伝子工学分野なのさ」
「ああ・・そうだったのか・・」
「今更だけど、余りにも俺達は色んな情報をどんと与えられて、そして一気に失った。英知も科学も医学もそしてデータもね。その中で、紐解いていかねばならない作業をこの115年間、もうすぐ116年間になるが、検証して来たんだよ。しかし、既に人類繁殖のAI端末は失った。老朽化したからだ、何もかも本当に危機的状況の中で神野黒服達は立ち上がったんだよ」
「うん、そこは分かった。じゃあ、肝心の光ケーブルの事について聞こうか、基本的サイズや形状は同じ。つまり、光の波長が変えられると思ったが、違うかい?」
いきなりシンは本題に戻すと、経緯はもう良い、本題をずばりと聞いた。
「そこへ既に到達していたのか、考えが」
コウタ班長が眼をくりっとさせた。




