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シンカラス  作者: 白木克之
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困難に迎え

「良いか!組織の門を開くのは約5秒程だ。その間に、全員外に全力で走り出よっ!門の外には、更に狭いが、門がある。それは、諸君に初めて言うが、この半年間で新たに作られた通路だ。それが3キロあるが、徒歩で前進する。実動部隊が活躍してくれて、火事によって消失した森林をそのまま利用したものだ。だが、ここが絶対安全だと言う保証はない。よって、組織の門を出る前に耳栓をしてもらう。又手旗信号と、諸君にはそれぞれ体感出来る音波信号によって、指示を実行せよ。この3キロ先からは、危険生体武器がどのように待ち構えているかも知れないし、猛獣や食性ピラミッドの上位に居る食肉動物が襲って来る可能性もある。オオコオモリには、超音波防御の発生装置を始動させるが、それらの動物には対処が出来ないので、その点も理解しておくように」


 そうなのだ。何も生体武器だけが敵では無いのだった。大型捕食動物がどのように待ち構えているのかも分からないのである。旧式の鉄砲使用はどうなのだと言う意見があった。しかし、100年以上、いや、その時の最新武器は殆どレーザー銃だった。そんな200年、300年前の武器などあった所で使用する事も出来ないし、そもそも資材も無いのだ。生産する事も不可能だった。つまり、やはりシン達には、超音波発生装置しか無い訳だ。後は護身用のナイフと、これは有効であろう、火器だ。それにはどんな動物もかわせるのではないかと予想される。


「では!走れっ!」


 殆どやはり原始時代である。超科学と言われる最先端科学を開発していた人類の未来が、この有様なのだった。徒歩前進・・武器はナイフ?時代は、逆行してしまった。愚かな軍拡競争の中で・・

 しかしそこは、身体能力の優れた12名だ。あっと言う間に組織の門を突破し、エライリーダーが手を上げると同時に門は閉じ、徒歩に変わった。ここからは、会話は全て振動の信号と手旗になる。この訓練も相当やって来た。又、各自でコミュニケーションが取れるやりとりも、ある程度出来るようになっていた。


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