第三章その三 海を渡る
シンが言うと、ダンも
「そう!そうなんだ。色んな事のタイミング、時間軸がぴったり合って来るんだ。だから、これは偶然じゃない・・予期された上に、開発もしていたんだろうって事だ」
「うん・・で・・その先は?」
まだ話の先が見えない、キョウが聞く。
「これだけ成長が早いと言う事は、成長促進剤と言うのがあるが、植物も同じで、いじっているからだ、遺伝子をな」
「おう・・そうなるか・・いや、そうなるわな」
「だろう?成長するのに、それも栄養分が少なくても育つと言う条件が先にあった筈なんだ。だって、電磁パルス爆裂後の世界をある程度想定していたとしても、その結論はその後の世界じゃないと分からないじゃないか」
「だって・・25年の半減期・・そこから更に100年かかるんだろうがよ」
「そうだ・・だから、確認に行った。計画通りに」
「第1世代がか!」
「そう言うこった・・だが、生きて戻って悲観したわな、恐らく・・こんな世界になってしまった事を・・その時は何でも無かった体が、今度はやっぱり冒されると言う体現もして」
「それが・・集団自殺・・」
「ああ・・その前に第2世代に託す事になるわな・・後は頼むと・・その人達が黒服なんだと言う事も分かっている。既にもう殆どの者は亡くなっているだろう?シン・・どうだ」
「ダン・・お前がそこまで知ったのなら、もはや隠せるものでは無い。黒服達は全員もうこの世には居ない。25年後の半減期を過ぎても、やはり寿命と身体を削ったんだよ、電磁パルス爆裂は・・それが予想以上に紫外線の影響が大だった」
「ああ・・大体俺も分かっているさ。でも、動物達はそこで、どうなったと思う?植物にはどう言う影響を与えたかの検証は出来てはいない。確かに細胞・組成さえばらばらにされてしまうような強烈な電磁パルス爆裂は、その瞬間から持続が1年だと言われていて、そこから段々とその破壊力は下がって来て、25年にやっと半減期を迎える。動物達がその時に放たれて現在に生を紡いで来たとして、全くの無傷だったのかどうか、或いは人間には無い別の遺伝子操作が行われていたとしたらどうなる・・そこまで考えた」
「つまり、オオコウモリが数千万頭居るのでは無いかと言う疑問か?」
「ああ・・そこに戻る。お前達も不思議に思っている筈だ」
「そりゃ・・ずっと思っているさ」




