第三章そのニへ 新たな局面へ
シンの分析は非常に正しいと思った。実際その通りじゃないかと今までの経緯を見ても思うからだ。
「発電設備・・AI・・色んな事を考えた。もし、日本の中央管理システムが休眠しているだけの状態ならば、殆どの情報はやがて手に入るだろう希望が出て来る。恐らく目指しているものはそれなんだと俺は思う。我々のドームが残っている事がその証左だし、まだ他国と同様に生き延びている人類は居るのではないか。ただし、この100年以上の間に進出して来たのは、生体カラスだけだと言う事だ。つまり、他国も我々と同じ状況下にあると見て良いし、そこから飛び出た国が、どう現世界を見るのかは、もっともっと先の話になるだろうと俺は考えた。そこで、300年前、産業資料館内において、展示してある中に、水と塩によって発電出来る簡素な装置があるのを俺は覚えていた、コウタ班長、これは使えるか?」
「え!そんな物が・・」
コウタ班長が、慌ててPCの検索をかけた。
「あ・・ある!あるよ、その装置なら3種程・・」
「だろう?なら、どうして大掛かりな発電設備も勿論動力と言う大きな力を要するものに必要だけど、照明とか軽度な電力に、無尽にあるその原料がこの環境の中で生かせるんじゃないのか?そうしたら、第1ドームだって、日本に資源が少ない?本当に無いのか?だって、地上の構築物や、岩石にしたって、粉々の粉末になり、地上や湖にはミネラルが溢れている。これらの恩恵をもっと受けるべきだ。この粉末は非常に有望な資源になる。どうだ?」
「シン君・・今君は非常に大胆で且つ貴重な提案をしてくれた。それ・・活かせるよ、そして銅線も製造出来る筈だ。産業資料館には、そう言う近代的な鉱物分類選別機があった。これを稼働出来れば、生成可能となる。ありとあらゆる物も製造出来る可能性が出て来る」
「シン・・お前・・それを見越して、象の道や湖を再探索に・・」
ダンは、ここでやっとシンの真意を知るのであった。
「考えたさ・・象の事、色んな今繁殖している動物の事、確かに生息動物は少ない・・でも、最初に大蛇に出会っただろう?あんな巨大な蛇も居たと言う不思議や、象が5頭だけ生きているのも、本当に不思議な事ばかりだ。山切りの木、大葉・・猪、鹿、犬、猿・・それに意味があるのかも知れないと繋ぎ合わせて見た。オオコウモリだけ目的がはっきりしていたもんな、でも、俺達はその生体武器と向き合わなきゃいけないんだ。人間が作り出した怪物ならば、人間の手でそれを制御出来なきゃいけないんだ。そう言う事をしなきゃならないだろう?それが、俺達のミッションだと思うんだよ、俺はさ、偉そうに言うけどさ、でもそう思った」




