表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンカラス  作者: 白木克之
36/1722

仲間集結

「核ボタンの愚かさを知る人類だから、発射すれば同時に我が身に戻って来る。つまり、核は使用されなかった。むしろ、使わなくする為にそれに代わる生物兵器を開発したのだ。だが、その生物兵器の使用を恐れるが余り、電波破壊兵器を打ち上げてしまった。確かにこれで指揮系統が失われる訳だから、そう言う手段は無効になった・・かも知れないがね」

「かも・・?」


 シンが今度は聞いた。


「うん、今も申したように、生物兵器には多種多様の目的があると思う。中には、バイオテクノロジーと言う分野も習っただろう?DNA変異と言う分野もある。その書き換えを行う事によって、知能を持つ人類以外の生物が生まれた可能性もあるのだ。我々が一番実は驚異に感じているのが、このDNA変異の生物同士の繁殖による突然変異なのだ。それを、調査すると言うのが主目的だと考えて頂きたい。この10年の中で、組織外周囲・・と言っても、5キロ範囲圏でしか無いのだが、微生物・ウイルス・小動物等による生物兵器の進出はなかった。あれば、必ず組織周囲に現れる筈だからね」

「では、我々の仲間は、どんな生物兵器にやられた、或いは精神的変調をきたしたと言うのでしょうか」

「その点を、今回は説明する為にここへ来た訳なのだ。よろしいか、この組織内では自家発電機能によって、電力が使用出来る。と、言っても大きな生産設備がないから、過去の100年前の機器によって稼働している訳だ。予備部品が無くなれば、これも機能しなくなる。いずれにしても、我々には死あるのみなのだ。座して死を待つか、行動して死を迎えるか・どちらかの選択枝しか無いのだよ」

「シリマツ君、その言葉は訂正したまえ、確かに状況が分かるが、このチームには真っ先に死に直面せよと言わんばかりじゃないか。私は、死が軽いものでは無いと言う事を、口がすっぱくなる程言って来たんだぞっ!」


 エライ班長とこれからは呼ぶ事になったが、シリマツに怒ると、


「申し訳御座いません。でも、簡単に死なない為に、必要な知識・情報を私も与える為に来ました。そして、私も同じです。エライ班長の下で、チームと行動をする訳ですから」

「うむ・よし!それが分かっていれば、続けたまえ」

「はい・・」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ