仲間集結
失った過去とは・・それはエライリーダー他10名のメンバー達は、特別選抜チームと言い換えても良い。つまり、現組織の実動部隊最強のメンバーとも言える。何故なら、彼らは全滅、過酷な試練の中で生き残り、少なくとも現組織に貴重な体験と痕跡を提示したからだ。それを基に、恐らく最高頭脳が集結しているのだろう、研究班、開発班・・そんな存在も聞いては居ないが、恐らく存在するのだろう。その中で日々研鑽と分析が行われ、エライチームに装備、武具を開発・提供出来たのであろう。この為に間に合わせたと言っても間違いない所だ。とにかく、再始動?再々始動?再々々始動が何度目かのチャレンジかは分からぬが、この組織の実動部隊が、組織外不可思議生命体に向い、調査出撃を行うのだ。
「良いか!やり直しは何度でも効く。そして、危険と察知すれば、必ず逃げろ。立ち向かうな。俺達は1名たりとも失っても良いような安い命では無い!」
エライリーダーが言うと、これまで洗脳されていただろう命なんて、命令の為なら捨てろと言う呪縛は解き放たれ、彼らにも、実際死ぬと言う事は痛みや苦しみを伴うのだと体感的にも分かるようになっていたので、その言葉を理解出来たのだった。
いずれにしても、今現在の状況が異常であって、組織の存亡に関わる事だけは、認識出来るようになった。
マコトがその辺の言葉を、各自に繋ぎ、副リーダーたる資格を十分に勤めていた。そのマコトの右に補佐するのが、シンであり、どこやら中枢でシンと言う男が期待され、認められているような声も聞こえて来た。
その中枢でのもう一話があった。これから始動するチームにとって、朗報なのか凶報なのかは分からぬが、現組織に関するかなり有力な情報が、中枢の幹部会議の席上で出ている。
「我々の組織が、どのような壁で守られているかだって?」
「はい・・で、無ければ、組織外では一切電波及び磁力線すら拒絶されます。その組織外と、組織内の違いを明確にする必要があると、研究班から上がって来ているのです」
「その昔・・我々が住む星には、数々の国があり、自分の国の優位を誇示する為に武力を第一とし、核やミサイルそう言う武器の開発をどんどんやっていた。それは、ここだから披露する話だから、他には漏らさないように」
「はい・・」