仲間集結
「おい、シン。ショウがたじたじのようだからさ、サテン、ウテンが相手する!」
「何?お前ら二人掛かりかよ。よし!掛かって来いやあっ!」
シンの気合は十分。そして、この武装は武具の衝撃を吸収するようで、彼らには身体的ダメージは無かった。しばらくすると全員は、勿論選ばれたメンバーだ。すぐ武具を使いこなし、相当に打ち合う姿もサマになって来た。
「ふふ・・マコト、どうだ?彼らは」
「そうですね、シン君の身体能力がやはりこの中では断トツ。続いてラン君も同等の能力を持っているようですね、他はリン君も素早い動きですね」
「そうか・・やはり最初に選ばれた2人だからな。マコト、お前の両脇を固めさせる事にする」
「はい・・頼もしいです。それと・・ショウ君は、先兵的な役目を担わせたいですね。それにウテン、サテン君も同様に使えそうです」
「好きにやるがよい。俺は、リン、ケンを左右に副えたい。勿論、チームの副はマコトだが」
「はい、仰せにままに。カンジ、カイは、後尾を任せましょう」
早速、彼らの動きで、シフトが決定したようだ。今までの組織外活動において、様々な不可思議な現象に遭遇し、未知の生物?敵と思しき者にも遭遇した。その全ての探査出撃と言う事になるのだろうか、しかし、これ程彼らを過酷な眼に遭わせる組織とは・・一体?
どうやら、その一端が、組織の奥深く中枢に近い所で聞こえて来た。
「新チームが出来たようだな、やっと・・」
「はい・・しかし、あれ程聖進と言う者に、貴方が期待をする意義を差し支えなければお教え下さいませんか?」
「君・・少し分が過ぎる発言のようだが」
「は!はい!申し訳御座いません」
隣の黒服の男は直立不動になり最敬礼した。
「ふ・・まあ、良い。我々は失った過去を取り戻さねばならないのだ。それが、組織がこうして存続している意義でもある。それが答えだ」
「はいっ!」
黒服は最敬礼した。