仲間集結
何をふざけた事を言っているのかと思った。ワンピースのような黄色一色の服で、頭がかつら?足元は、ブーツのような・・そんな服が機能的なのかよと誰もが思った。しかし、その新しい2人は、奇妙な武具を持ち、実際にし合って見せたのである。実にそれは素早しく、又武具を軽々と使いこなし、以前シンが持っていたような大刀のような重さも無かった。軽いと言う印象を受けたのだった。そして、かつらと言うが、その武具を弾き返し、とても強度を持っている事も分かる。更にブーツは、2人をとても高く跳躍させ、運動機能をUPさせている。これは、確かに優れた武装であると、誰もが思った。
「よし、止め!」
エライリーダーの声で二人の試技が終わる。
「どうだ?これが新開発した、お前達の武装だ。じゃあ、紹介しよう。車莞爾君と、柳井戒君だ」
二人は、それほど武具を脱ぐと華奢では無かった。それに男前であるが、女性顔でも無かった。かつらと武装姿がそう見えたのだろう。ブーツの長さもそう感じたのかも知れない。
「俺は、カイと呼んでくれ、皆の通称名は頭に入っている」
「俺は、カンジ。同じくだ」
それぞれが自己紹介すると、同じ年頃の者同士だ。早速武装姿で、乱取り開始をする。
「おう!これは使いやすいし、軽い!」
シンがその身体能力の高さが既に随一と評価されていた事もあり、自分の手足のように使う。押され気味なのは、ショウだった。ショウは、分析力や、情報収集力の高さを評価されていた。でも、武技が決して低い訳では無い。むしろ、高い方だが、シンがずば抜けているようだ。