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シンカラス  作者: 白木克之
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仲間集結

 訓練は続いていた。以前のようにいきなり現場に出ると言うような事は無く、エライリーダー率いるチームには、又3名のメンバーが集まっていた。

 その中の一人から紹介するが、ガタイのしっかりした豪剣ごうけん通称名ケン。相当な名の通り強力ごうりきの持ち主だ。森林の奥地に単身入り込み、殆どが帰らぬ者となったチーム内で、こちらも唯一帰還した経歴を持つ。それは、彼が手刀によって山切りの木に目印をつけていたからだ。そのような芸当が出来る、沈着冷静な部分を持つ。又唯一敵の声らしきものを聞いたと言う。

 もう一人は体が小さいが、柳鈴やなぎりん通称名、リン。この男は身が軽く跳躍力が頭抜けていて、すばしこい。やはり実働部隊に所属し、声こそ聞こえなかったものの、敵の気配にずっと追われていて、逃げ切った経歴を持つ。そのチームは、やはり全滅をしている。リン以外は・・

 残り一人は、大佐誠おおさまこと通称名マコト・・手先が器用で、その辺にあるもので、簡単に火を熾し、道具を作ったりする事が出来る。組織外の森林内では一晩中火を熾したせいかどうか分からぬが、敵は襲って来なかったと言う。又、その火で退却する際に森林に火をつけた。彼の功績により、一部組織外に一本の道が出来たそうだ。チームは全員帰還した。そして、どうやら誠が、エライリーダーに次ぐ副リーダーであるようだ。シン達ともすぐ打ち解けたのだった。


「良いか!訓練も佳境を迎えた。既に8名のメンバーも揃った。ここで、新たな2名を紹介する」


 この日エライリーダーが連れて来たのは、え・・?女子?そんなメンバーなんて入れるかと言いきっていたでは無いか。でも、やっぱり違った。ショウのような美女と紛うような者では無く、女装が出来る華奢な二人であった。何故に?大いに疑問が残るが、先に説明が来た。


「良いか、二人とも体が華奢だから女性に見えるが、別に女装している訳では無い。髪はかつらだし、服は、これからお前達が切る戦闘服となる」

「え・・ええっ!」


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