表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンカラス  作者: 白木克之
26/1722

第一章 進の日常

「自己紹介はした、サテン、ウテンだ」

「俺はシン」「俺はラン」「俺はショウ」・・そう言う呼び名でやっている」

「じゃあ、俺達もそう呼んでくれ」


 ショウが早速質問をする。その前にサテンは、真黒な髪をしていて、首の後ろで短く束ねている。ウテンは、丸坊主。これから、右に居ようが左に居ようが、同じ顔でも判別は誰でも付く。しかし、2人のポジションは一卵性双生児にあるように決まっているようだ。


「お前達・・サテンとウテンも実動部隊だったのか?俺達3人は、共に現場と言う前線に出た。そして殆ど全滅に近い状態で戻って来た」

「俺達は・・少し違う。闘いは当然あっただろう。目に見えない敵が確かに居た事は分かっている。しかし、組織の塀の外に出た瞬間に、俺達が実用している電脳理機は殆ど使えない」

「おい、電脳理機と言ったか?今」

「ああ、言った」


 サテンとウテンは同時に答えた。

 シンとランは、2人を観察でもするように黙っている。主に会話をしているのはショウだった。


「それは、どんなものなんだ?初めて聞く」

「だよな。実動部隊で所持出来るのは、大型のナイフと槍、弓もどきの原始的な武具だけだった。そして、装具にしても簡単なものだったよな」

「そうだよ。それが当たり前だったじゃないか」

「しかし、お前達が知らないのは当然だと思うし、配属部署によっては、この組織内で習ったように、パソコンや、電子管理システムが作動している事は、誰でも知っている」

「だよな、自動監視システムがあるから、俺達の会話も丸聞こえさ」

「話を進めよう。つまり、俺達2人は、実動部隊と言ってもそう言う電子システム的な武具や、装具をつけて訓練をしていた訳だ。勿論、一端外に出れば、そんなものは一切使用出来ない」

「そこ・・知っているなら教えろ、サテン、ウテン」


 今度はシンが、強い眼で質問する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ