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第二章 ドーム外編
ランが苦笑い。
「おっと・・と、言う事は俺の言葉を信じるんだな?」
「ああ・・今シンも言ったように、良く理解した。コウタが嘘を言う奴じゃないのも分かるし、積み上げた理論には、高い信憑性が見えて来るような気がする。まあ・・そのコードを突破出来なかった俺が言うのはおかしいけどさ」
「ふ・・だから、企画情報室の端末じゃ無理だって・・でも、ランも相当なマニアだとは分かっているからさ。あれだけ硬い壁を突破していたんだからさ」
「ふ・・ふふふ。お前らは、上の上を行きやがる。でも、今の話には相当の具体的内容があった。じゃあ、どうすべきか、今からだ」
シンが言うと、随分遅くまで4人は話し合うのであった。勿論、今の組織に反目するとか勝手な行動をしようと言うのでは無い。実際に動いて見ない事には分からないのである。しかし、情報は確かに貴重だった。そして、今までの事と擦り合わせて見ても合致する部分が大きかったのである。