表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンカラス  作者: 白木克之
1674/1722

第24章 暴露された過去

「いやいや・・早計だ。確かに南極は各国が競って基地を構築していたし、もう20世紀以前からだろうが、それでも地球大事変においては大ダメージを受け、氷山が崩れ、エレバス山が噴火し、今も活動中だ。その為氷河が溶け、大洪水を起こした。更に電磁パルス爆裂と同時に、殆ど各国の南極基地などは消滅しているんだ。その中で、活火山は地下2キロ付近に140もの数があったんだよな。その噴煙は、今も氷を溶かし続けている」

「南極の全て、それは西に集中しているだろ?地軸が変化した事で、今は南南西に位置している」


 コウタが反論する。つまり東側は、この施設が地下3キロの地中深く存在していたと言うのだ。それも確かめられている。


「だから・・何だ?」


 シンが言う。もうすっ飛ばしても良い話は、聞きたくも無いのだ。正直、シンは続いて来た会話を重視する事より、現実論を、もっともっと直視したいと思うようになっていた。勿論、入れ替わり立ち代わり会話の相手は違っているし、重要では無いとは言っていないのだが・・ケンシンは、ここで他の用事があると退出して行った。どうやら、ダンと行動するようだ。会話に参加しに来たのでは無く、その報告に来た模様であった。コウタが残り会話が進行する。


「AIもしくはそれに近い装置が南極に残っていると言う事だ」

「お前がそう言い出すとは思っていたさ、じゃあ、お前の言う根拠を示せ」


 シンは、コウタが調べた事を言えと視線を向けた。コウタは、そのシンの眼が何時ものように澄み切ったものであったので、静かな口調で・・


「ああ・・まず、どう考えたって和良無線光ケーブルが一端暴走し始めると、止まらないような代物では無いだろうと言う疑問だ。こんな事が、もし宇宙事変的に起きて見ろ、この世界と言うのは、幾ら大天才であってもたった一人なんだぜ?そんな微々たる存在にも満たない宇宙の散りにも等しい、或いは満たないそんな人間が生み出した?それが今宇宙に無線光ケーブル網を展開している?牛耳っている?どう考えても馬鹿げた話なんだよ」

「ふ・・何時もに似合わない論調で語るじゃねえかよ」


 シンは、にこりとした。アマンもエイジも同じ視線だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ