第23章 5人会議の行方
「ああ・・勿論だ。そんな超人じゃねえと常々と言っているが、お前達は俺をそんな眼で見ているんだよな。ずっと前にも言ったがな、俺達の体には、確かに再生細胞が組み込まれていると言うのを肌で感じていた。少しの怪我をしたって、あっと言う間に治っちまうし、今回緊張した中で、リン、マコト兄なんて殆ど寝て無いっすよね?異常っすよ、これって・・俺もだけど、疲れもあるが、回復力もこの5人には特別に高い。だから、ここへ集まって貰っても居る。ここまで組織の中で、色んな改善もしたり、食の事も改善したよな、俺達って、年齢は4年半も経ているが、返って若返っているように思えないか?実質年齢は、20歳にリターンしているとさえ思うんだよ。それに、リンは、あんなにダメージを受けていても、傍目で重症だと最初に言われたが、こうして元通りと言うか2週間程度じゃ無かったのかな?お前はどう思った?空白期間も含めて、自分の体が回復しつつあるのを肌で感じただろ?」
「ああ・・感じた」
短くリンは答えた。
「な?俺達は5遺伝子と言うが、ベスト50遺伝子の中でも最も強いAランクの細胞組成を持っている。今では誰もそんな事を確かめる根拠も無いよ。でもさ、俺の記憶力って、人間の脳では今言う限界がある。どこかにランが今言ったよな?その和良司令官が創った受動装置のような物が組み込まれているのだとしたらどうだ?」
「うわあ・・・またとんでも無い話だよ、それは」
他4人が絶句した。こう言う光景を何度繰り返したのだろうか・・しかし、それには説得力があるようにも思えた。何故なら、この空間の5人には共通したある感覚が、更にここで高まっていたからだ。敢えてシンが狭窄したこの空間に彼等を集結させた根拠もあるのだろう。
「何で・・そう思ったんだ?シン」
ランが聞いた。
「今、記憶容量の事でお前が話をしたからだ。俺は、確かに瞬間画像認識能力がある。だが、俺にはそれを分析する能力はそう高くはない。むしろ、コウタや、エイジ、アマンの方が遥かに高いだろう。またダンも分析力に長けているし、他にもそう言う者はかなり居る。俺が何となく気づいたのは、この記憶と言うのは、取り出したり、一時どこかに保管したり出来る機能なんだと思った。それこそ、前々から無限の記憶媒体でもある和良式無線光ケーブルこそは、本来そう言う目的で生まれたと考えるようになった。勿論、そのリニア式の反発素子をいち早くケンシンさんが見つけた事で、応用学と言うのが着目された。だが、これはいきなり誕生したんじゃなく、ランの言うように、A国の科学力の粋を集めたやはり経済力であったり、世界各国の優秀な学者を集めた事で、それは各段の差別化が進んだ。やはり侮れない大国の一員として、再び覇権を地球上、或いは宇宙上で取り戻す寸前でもあったのだろう。そう思った」
「うん、その考えは同じだよ」
リンが言う。そこには異論は無いようだ。だが、シンの言わんとする事にはランが、




