第23章 5人会議の行方
「今、シンがそう言ったので、忌憚なく言う。言うなと言われても、この集まりには何となくそんなリンクするような、共鳴するような感覚がある。だから言えると思う。今、感じている感覚とは、俺がもうA国中枢や、月基地、そしてこのM国探索においてずっと感じていた事だ」
「同じだよ、それは皆が感じている事だ。だが、もっと具体的に言えよ、ラン」
リンが言うと、ケンも
「そうだ、何となく感じているのは全員が同じ。なら、ここで思っていた事を言えよ、まずは口開きがお前だ、ラン」
「ああ・・嫌な感じとは、攻撃する側の意思が全く感じられないと言う事だ。もう地球殲滅行動に出た後の世界において、その攻撃を継続する意味は成さない。だから、完全なる敵と見なしている和良司令官同位体は、攻撃を仕掛けて来た。或いは、M国防御能力の力を測ろうとしていたとは思う」
「同意見だ。ただし、それが仮に弱かったとしたら、一気に潰されていたかも知れないな」
マコトが言うが、ケンは、
「その時は俺達も全力で闘うっすよ。最初から負けた気分なんすか?マコト兄は」
「いや、そんな事は言って無い。その分析は必要だろう?戦略的に見て、それならランに聞きたい。お前ならどう対処した?」
「間違いなく、レーザー砲を撃ったと思うっす」
「・・ラン、お前ならそうするわな、リンはどう思った?」
「俺は、M国の防衛システムを知るが故のジャブだったと思っている。この防衛には蝙蝠群しか現れていないし、音波攻撃もしてないからさ」
「と・・言う事はこのM国防衛システムも、ジャブで応戦したと言う話だ」
「ふ・・そうなるんじゃねえのか?例えば、キラービーや、俺達ってヤモリを攻撃的では無いと見ているし、カマドウマもそう思っているが、これも防衛陣だとしたらどうなる?考えた事は無かったか?」
ケンが言うと、
「いや、それは考えたさ。何かのスイッチがあると思っていた」
「ラン、その返答は恐らくこの全員がそう感じている事だろう。それに実験でも分かっている。これらの生体は、死なない、復活するって言う事だ」
「とは言っても、流石にばらばらになった個体は無理だった。ペンギンもそうだっただろう?」
「だが、オートファジー効果と言うか・・同族食いをした。それは確かに見ているからな」
「和良司令官同位体が、シリマツ官吏・・これは何と表現したら良いのか再生体、或いは遺伝子操作によるクローン化様生体?まあ、良いや、そんな事より全部食っちまった。この事は、何かを取り込む、そう見たが・・」
リンの言葉だ。マコトが即反応。




