第22章 動く、とうとう世界が・・
「ですから、私がある部門でやっていた研究があって、MRが誕生したのだとは以前申し上げましたよね。その流れは、かなり各これも特殊研究部門とクロスしている部分が大きいのです。しかし、これをエイジ右佐が、ご自分の調査の中で導き出した事の方が驚きです」
「その辺は・・自分も被っていたのかと、改めて部長のその言葉を聞けば納得します」
エイジも頷いた。
「おいおい・・でも、この仕組みは、今まで詳細の説明をする事もありませんでしたし、一任され、信頼も首班から受けておりました。また積極的に首班が搭乗もされ、ここまで試験運行から様々な試行錯誤の中で、日々開発を行って来た事故に、今更説明も致しません。しかし、今言われるコーティングと言う部分と、鉱物とは、原子レベルで組み合わせを変える・・そんな技術開発があったればこそ、資源大国がもはや必要では無くなり、存続の危機が訪れた。経済が、がらっと変わってしまう近世代への流れになる訳です、それが現在に、かろうじて一部分がAIでは無く、技術部門として旧ドームが残っていたからこそ、我々も最後の抵抗出来る手段としてこう言う物を駆使し、和良司令官の尽きぬ野望に立ち向かえている訳で御座います。つまり、その暴発とは地球周辺に無数に解き放たれた監視衛星ならぬ、その自在飛行式であるまた違った形のレーザー泡のような・・新に開発されていた恐らくD国の機種では無いでしょうか?」
「D国?おっとっと・・今この会話の中で、また突然飛び出したっすねえ」
シン達が眼を剥いた。
「いいえ・・私はそれがCU11では無いかとずっと監視していました。尤も、確たる証左など誰にも証明も出来ませんし、現在では分かりません。しかし、技術大国とは、その爪をずっと隠して開発されるものでしょうし、地球を監視・そして覇を唱える国は、先時代のA、T、I国の3国だけでは無かった事は確実です。一発で秩序を変え、その形成を逆転出来る、やはり超近代兵器なのですから」
ケンシンの言う事は、尤もだった。この時代も人間と言うのは、もはや後戻りの出来ない領土争い、権力争いを繰り広げるものだと有史以来の歴史が証明しているのだから。
「どこかにD国の存在や、O国、他にも色んな国が潜伏し、そう言う武器の開発をしていたとは知っています。日本は地下に活路を見出し、既にそこをあっと言う間に席捲し、鎖国を貫いた。だからこそ無言の圧力を与えつつ、他国と交渉したり、面倒な押し付け合いには御免だと、A国をとっとと切り離しました。所詮共に分かち合えない国同士が、経済のみで繋がっている時代は、もはや終焉を迎えたと言う事っすよね」
「はい・・」
エイジの言葉に、ケンシンは短く答えた。シンは、




