第22章 動く、とうとう世界が・・
「ケイジとも色々話したし、細部は詰められる部分は煮詰めて来たっす。俺達は、ずっと電磁パルス爆裂とその発端と言うか実行者を誰かと言う事を論議して来たけど、要するに地球的大事変が起こり、その様子をシミュレーションしたんす。見ながら聞いて下さい」
エイジがマグニチュード9、或いは3万年周期で起こったとされる巨大地震と、前世代より言われ続けて来た大陸移動説、また地軸の傾き等を短い論説を交えながらシン達に示した。その結果、当然大地と地球を取り巻く電離層には異常な揺れが生じ、その時には既に地球各地の主要国家の都市は壊滅状態になってしまった。それがとうとう地球的文明の終焉を迎える事に繋がった。こうしてシン達が生き延びているのは奇跡に近い事だが、和良司令官は壊したのでは無く、自分が住む日本の基地は残したのだと言う、その事は、M国でも鉱物変異的組成のシステムがあるように、電磁パルスとは自然雷を人工的に起こす事。その時乱れていた地球磁場層にそれは連鎖し、各地に巨大雷が起こった。当然避雷針等は既に破壊されている地球各都市にはそれを防ぐ手段等はなく、20年続いたと言うその雷は、悉く地球を破壊しつくしたと言うのだ。そして、地下に活路を見出していた日本とM国は、どうにかその破壊を免れ、特殊素材であるが故に自分達の生まれ育ったドームは残った。それは何故か?北九州地区には雷が落ちなかったからだ。瀬戸内海においてもだ。確かに大津波も発生し、瀬戸内海は両側の海が堰き止められ湖のようになったものの、生体系は現在のように残っている。その生態系も地球的汚染の結果、また海の中でも危険な微生物と化学物質で、大半の生体系や、植生も死滅してしまった。つまり、再生生物の実験場となったが故に、瀬戸内海には大型魚類は居ないものの繁殖が見られた。それが、現在に至る。しかし、その和良司令官がいかに大天才と言えども、どうしてそんな事が可能かと言えば、雷の発生は、和良光無線ケーブルで察知出来る。その拠点は実は南極にあり、そこから発生しそうな雷に対して、防ぐ事は困難だが、旧ドームとは巨大な避雷針でもあったと言うのだ。その分析においても、現在の素材はその役目を果たす。T国でも一分が残っていたのはそれであるし、A国シェルターの一部はこうして残ったのだと・・。
「ずっと・・調べていたのね?エイジ右佐」
アマンが言うと、エイジは頷き、
「俺達が近先代に起きた大異変において、調べるのは必然だしね。その為にA国でも徹底して調査したし、ランともかなり議論もして来た。何より副首班の思い入れも深かったからさ」
「ふむ・・で?どう言う事を右佐は言いたいのか?」
シンが質問をした。




