第21章 脅威の相手
シン達は緊張に包まれていた。イオペタスからレーザー光が発射され、T国付近にあった旧施設跡が破壊されたからだ。幸いにも日本のシン達が居るドーム群にはその攻撃が無かったが、改めて猛烈なる敵意を持つ何者かがイオペタス内の基地に居て、地球を攻撃した事だ。
「分析は!」
「A国のレーダー砲とほぼ遜色の無い威力です!」
「むうっ!」
シンはランと、エイタを傍に呼んでいた。
「例の煙幕仮装は有効なんだな?」
シンが聞く。ランが答える。
「ああ・・南極でδMRがやった監視行動が有効だったので、一応塗布は終了した。今は地下に活動拠点を移している所だ」
「分かった・・しかし、太陽光発電が煙幕をしちまったら、電力確保が出来ないな、副首班に繋ぐ」
矢継ぎ早のシンの指令が続く。
「副首班、主要機器及び、拠点をM国に移す。すぐさま取りかかってくれ」
「何だと・・早急にか・・とんでも無い事を・・」
ダンも驚くが、これは猶予のならない事だと彼も分かった。
シンは、今度はエイジを呼び指示する。エイタとエイジ・・混同しそうだが、エイタはケンシンの部下であり、エイジはダンの副長的存在だ。どちらも理系の超優秀な人材である。
「エイジ副班長、リン班長と共に、火星軌道上にあるεMRから弱く調整して、レーザー砲を発射したであろうイオペタスに2発レーザー砲を撃ってくれ。バーチャル操作だが、地球上からでは時間差がある。火星軌道上なら1秒の半分もかかるまい」
「え!」
エイジも驚くのであった。今までシンが攻撃をせよなんて指令を発した事など無かったからだ。
「時間が無い!急げ!」
「は、はいいっ!」
シンの顔は緊張に包まれていた。アマンが、




