第20章 脅威がついに
「切っ先も鋭く、貴女の分析は常に正確だし、微塵の揺るぎも無い。ただ、それ以上に貴女には類まれなる才能もあるので、あらゆる論理も許容し、嚙み砕く事が出来る方だと存じます。ですが、電磁パルス爆裂等・・一体誰が、どのような方法で、しかも微生物や、脆い岩石まで木っ端みじんにするようなものです。これを物理的に説明出来ますか?」
「振動波γ線による通信機能の破壊と、殺菌能力の事は言われています。そこで細菌類が死滅したと言う事は証明可能でしょう。巨大な雷を瞬間的に広範囲に発する事が出来るので、つまり、それが地球上あらゆる場所で起これば、殆どの機器類は壊滅するでしょう」
「そうですね、そうなのですが、それで建造物や、岩石、動植物の体組織に至るまで破壊されますか?」
「私達は、その現場を見ておりません、しかし、20年と言う歳月とその連続によって罅が入ったり、絶え間ない振動によって破壊される事はあるのでは?また、その間に落雷等あらゆる場所で多発したと考えますが・・」
「ですよね、私達もそう言う事だと納得し、教わって来た訳ですが、この連鎖爆裂と言う分、根幹に大きな矛盾があります。何故ならば、そんな大きな電磁パルスであれば、もうっ最初の一瞬であらゆる計器類は破壊されたでしょう。なのに、何故それが連続して起きたのかと言う部分です」
「それは・・」
アマンも答えは出なかった。
「我々は一元的見方をしてはならないと思うのです。その時、どこかでそれを予想し、且つ操作をしている者が居たとすれば、地球上に残存した人間或いは宇宙空間に存在した何者かであると私は思う故、和良司令官説だけでは片づけられない問題があると思うのです」
「むう・・」
黙って聞いていたシンだったが、
「補佐、副首班、聞いているか?室長もさ。どう思う?」
彼等も同時に今の話を聞いていたのである。
ダンは、
「それこそ、シリマツ官吏に今の会話の録音を送ってやれば?どうも・・南極に行った話からも、I国ルートじゃねえだろ?A国から南米ルートだろうがよ。それをいかにも沿う言うルートがあったかのように伝えるなんて、本人は多分、真っ暗な中でそんなルートなんて知らないと思うからさ」
「はは・・何時もの、偽情報を混ぜて・・」
キョウが苦笑いをする。




