第19章 進むべき方向
「恐竜の時に分析した結果を君が発表したよね、あれには確かな理論つけがあった」
「・・?気嚢の話ですか?巨大になれる要素と、酸素を供給出来るシステムがあの空間にはあったと。だから殆どの生体は大きくなっていたと言う部分ですか?」
「うん、そこにどう言う遠望があったにせよ、時代は食の獲得にもかなり苦慮していた背景があったと言う事だ。故に、M国の食サイクルシステムは先進的でもあると思ってね」
「いずれ、汚染の広がる地球上では食の摂取によっても、人口減の流れが加速すると言う事ですか。また、加工食品では咀嚼が十分では無く、結果的に脳の萎縮も関連してくると」
「うん、そう言う時代に人類はもはや知恵等必要が無いと思った。だって、知恵があるばかりに他の動物をむやみに絶滅させ、地球そのものを破壊するんだ。また、同族をここまで殺し合う生物など居ないだろう?食する為に殺めるのとは違うんだからね」
「仰る事は良く分かります。では・・南極に行くと言うのは既に決定事項なんですね?」
「先にさ・・もう隊長達が周辺に行っているし、どうも今回の構造物が何等か示唆をしているよう思えてならないんだよ。確かにMRをもっと飛ばして、周辺をアバター観測もしなきゃいけない。それはランも既にやっている。俺達はね、全てオープンに出来ない事もあるんだよ、その辺の所をマイカは、非常に言葉は悪いが慎重過ぎて、神経質的と言ったら語弊が生じてしまうが、極度に実直過ぎるからね、心配したのは良く分かるし、そこも有難い助言だとは思ってはいるけどさ」
そう言うシンに迷いは無いようだ。
「M国に脅威と言う面では、確かに今は薄れておりますものの、再生鉱物因子・・これは、破壊されようが復活する。その際、記憶や知能など不必要だった・・」
「ふ・・不必要とは思わないけど、これ・・つまりロボットなんだよね。俺達の近先祖が回避して来た案件じゃなかったのかな」
「確かに・・」
アマンも複雑な表情を浮かべるのであった。同時進行で、とうとうケンシンも、ダンの強い要望に、こう答えていた。
「試験機は飛ばしています。ここはバーチャル観察でよろしいのでは?幾ら資材的に現在供給があるとは言え、私は製造したものを使い捨てのように宇宙空間に廃棄するのを好みません。廃棄核についても、臭い物に蓋と言うか、垂れ流しで海洋放流をしてきた過去の時代と考えは同じだと思うのです。宇宙空間に今も海洋投棄の核物質を廃棄しているのも同じです。もう数万個も処理していますが、尚今も継続中です。大変な労力をこの5万人程度の組織が行っている訳です。我々は確かにその出来ない事を前時代の機種を使ってやっておりますが、本来我々の成すべき事は生き延びるが為の、又生存人類を探すミッションだった筈です。重要な事は、私とてもう十二分にも分かっております。しかし、個人的な意見を承知ながら生産=ロスをする廃棄では、その製造責任者として忸怩たる思いがあるのも事実です。副首班だからこそ敢えて個人感であってもお話しましたが・・」
ダンは、




