第18章 激震
「ああ・・和良司令官は、どうしても旧日本政府の秘密研究所に辿り着けなかった。そこで、自ら研究に研究を重ね、120パーセント達成したと思われる不老不死の原理を、瀬戸内海研究所内にやっと移動して完成したかの時、首班に正体を見破られ、恐らく最後のイリジウム混入ミッションが出来なかったのでは?俺はそう思った」
「じゃあ・・ほぼその辺の鉱物変異の事まで辿りついていたと言うのか・・」
「それは、A国のレーザー銃にヒントを得たと思うんだよ。もし、そこに秘密研究所の目的があるのなら、自分の目指す不老不死も、そして自分の脳の完全コピーも可能だ。半永久的にそれこそ人類は滅びない手段を得るからな。そして・・幽霊原子って何だと思う?今だから聞くが」
ダンが言うと、アマンが。驚くべき発言をする。
「電磁波ですよね・・大昔より霊魂の存在は未解明のまま、色んな想像が成されて来た。つまり、大雑把に言えば、全ての動植物、鉱物であろうと、宇宙大原理、素粒子は電子・陽子の世界。人間の霊魂=オルグとはつまり電磁波であり、生きている限り、宇宙空間には絶え間なく電磁波が降っている。その記憶は体内で蓄積され、生体を失えば電磁波はそのまま残り、再び宿主を探してそこへ戻る。強弱はあるが、その宿主が存在する限り光子と同様に被膜があれば永遠に存在すると言う事でしょうか」
「うわ・・俺が言わんとする事を全部主査が喋っちまったよ・・」
ダンが眼を丸くした。
「主査・・君のとても幅広い知識と、確かに君は変異細胞の研究者でもあるが、そこに関連性がある話だったのかい?」
シンが聞く。
「いえ・・でも、深く掘り下げて行けば行く程、一つの共通項に出会いました。全ての原子は何等かの振動をしながら動くと言う宇宙原理です」
「むう・・もうそこまで行くと、過去の大天才や科学者の全ての論理が、宇宙大原則のようなものになってしまうが・・俺達は、じゃあ何の為に今生きて考えている?疑問に突き当たる・・」
シンの顔が曇った。
「あ・・申し訳御座いません。ただ、現実論として申し上げました。つまり、副首班もそこの部分に突き当たっていると思いましたので」
「相変わらず・・主査の言葉は非常にシャープだよなあ・・A国のレーザー砲・・間違いなく和良司令官が関与した。いや、阻止し、破壊したんだよ、そのシステム自体をさ。その部分からに話が戻るんだ」
「つまり、和良無線光ケーブル網の光子そのものが、今言う幽霊原子になっちまうって事だよな、それがつまり記憶媒体も持っていると」
シンが言うと、2人が今度は驚いた。そんな掛け合いばかりの会話だが、着実にこの一連の出来事は繋がろうとしているのであった。




