第16章 危ない!
「いや、そうでは無いよ、確定もしていないあやふやな情報を開示せよと言う話では無く、もっともっと首班が常時行っているような形式の会話にしても、思いもよらぬ話に何度も繋がって来た。だって、この会議そのものがそうじゃないのかい?首班達が俺達を参加させるまでに相当のやりとりがなされていたからさ」
「つまり、俺にはもっともっと平時においても、相談や世間話でも良いから参加しろって言う事だよな・・」
「それぞれ・・自分のスタイルや、やり方はあるんだ。ショウ、お前は自分の希望を言っているだけで、俺がそれを望んでいる訳じゃねえぞ?そう言うのって、忖度って言うんだよな、あはは」
クスクス・・メイ博士が一番笑った。そこにアマンも遅れて参加したのだった。
「まあまあ、皆さん。楽しそうな会議ですわね。自分流で肩に力を入れずにと言う趣旨のようですから、先程の経緯は把握しました。私もメイ博士、リー博士とかなりの部分で変異細胞に着手しております。その定向性のある鉱物組成については、恐らく時間と言うのが重要なファクトになるのでしょう?どなたが一番詳しいのかしら?カンジ班長?ダン副首班?それともケンシン部長かしら?まさかコウタ補佐だったりして」
「な!だって、誰が上か下かなんてそもそも論じるのが変じゃないのか?」
コウタが、アマンの言葉にまた血相を変えた。
「ふふ・・良いから、補佐・・お前がかなりの部分、そこの分野に首を突っ込んでいるらしい事はもう皆が感ずいたのさ。さっきから皆が挑発していたんだよ、分からなかったか?」
「な・・」
コウタが絶句する。この会議は、どんな方向にいきなり脈路が進むのか、まるで分からない。その場でジャブどころでは無い。もうどすん、どすんとパンチを応酬していたのである。それがコウタが正直な者だと言う事に他ならないのだが・・。
「さあ・・知っている事を全部話せ、つまり遺伝子工学分野もこの鉱物分子学と変わらない研究をして来たし、俺達人類も既に人造人間に近くなっている。他の動物に関してもさ、純粋種として存在するのは、第2ドーム・・産業資料館も補強を施し、もう管理システムもやり直した。そこに存在がある限り、地球上にはまだ種の回復が望まれる。その時、旗を振るのはお前なんだぞ?補佐」
シンが言うと、コウタも・・




