第16章 危ない!
「まあ・・その辺が、雑談形式と言う部分んす。はは・・俺も一辺倒っすよね、何時もカタイ話、経緯ばっかり述べちまう」
シンも自分の性格を反省しているようだ。少し先程の緊張がほぐれて来た。シン自らそう言う場を演出したら駄目なのだ。そこは、マコトがマイペースだった。
「で・・さあ、鉱物的組成・・つまり俺達が突破したり、見て来た巨大ペグマタイトと関連性はあるのかい?鉱物=金属鉱物ばかりじゃ無いだろう?」
「あ・・それは考えた事が無かったな・・俺達は地球創生~造岩時代にM国の晶洞は出来たと思っていた」
「そこ、調査して見ませんか?あ・・これは調査外だったとか・・もしや」
「調査外だった・・確かに、そう言う結晶した石英とかペグマタイトの長石やその他は、確か地下通信路付近でもあったしね」
「なら、巨大だと言う事と、私の記憶ではヒマラヤ山脈には水晶他そう言うペグマタイト鉱物、或いはスカルン鉱物は存在した訳でしょう?『龍の巣』と言われる地下空間は、微生物由来の石灰岩、しかし、ペグマタイトやスカルンは、地下より花崗岩マグマがせり上がり、その周辺には、石灰岩が接触変成を受けて結晶化している。熱源と圧力によって鉱物は結晶はするけど、つまり鉱物組成とは、その外部的要因よね」
メイ博士は理系だ。その辺の話題には鋭く食い込んで来た。
「ええ・・基本的にはそうなんだけど・・」
ダンが少し躊躇するが、シンは、
「いや、雑談の場として再度言う。自由に言ってくれよ」
「まあ・・どこまでカンジもこの鉱物組成について、調べたのかは分からないし、俺もそう言う担当部署でもない。既にそんな特命部門も無かったと言う事だ。つまり、鉱物はマッチング=合金によって、また結晶の密度によって無限大に作れると言う事だ。そして、それを人間の手でやる事は、既に無理だった。AI制御で粉末にした鉱物を、鉱物プリンタで制御し製造する。今も製造の大半は10Dプリンタと呼ばれるものだが、それ以前にその鉱物には、幾つもの生物に例えて血管のように、網目状の地球で言ったら、地下通信路だな。宇宙的規模で言えば、和良式無線光ケーブルのように人工血管だと思って欲しい。その中に数種の鉱物網が埋めて行く。そこへレーザー光のような外部的干渉によって、まるで生き物のように鉱物は結晶を加速させて行く。勿論これは機械じゃ無く、生物でもない。しかし、目的のあるさっきも言ったが、ある惑星・・・いや、そんな大きなものでなくても構わないが、*人工的な星=宇宙船のような衛星が出来るし、地下内において、強靭な基地にもなると思うんだ。それは器の役目でも良いし、目的上武器にもなるようなさ・・」
「むう・・つまり各国の狙いとは正に・・それ?」




