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シンカラス  作者: 白木克之
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第16章 危ない!

「そう言う事っす。それから先は所謂方法論であるから、鉱物組成に対して、これは或る意味、生き物よりやりやすい・・でしょう?メイ博士」

「え・・ええ。確かに。細胞は生きているから、方向性によれば生死の長短が出て来たり、無理に行うと、とんでも無い突発遺伝子が生まれる。ウイルスに例えてもそうだけど、変異細胞は暴走を始める・・それは和良クラゲでお分かりよね?」

「そう言う事っす。だけど、鉱物は壊しゃ良い。次々と実験も可能だ。そんな中で生まれたものの中に、レーザー反応を示す鉱物的結晶が完成した訳っす。ええ・・もう完成の域っす」

「そこでだ・・話は戻るが、俺達が旧時代の人類とは体の組成が根本的に違うんだよな、かなり前に言っただろう?覚えているか?」


 シンがそこで言う。


「ううむ・・それは水素を取り入れ、ミトコンドリアにも活性化を促していると言う話か?M国のこの奇妙な生物群が、そうでは無かろうかと言う話はあったと思うが・・」


 マコトがそう言うと、シンは頷きながら続けて、


「その通りっす。何もとってつけたように、俺達が次々と新情報を出している訳では無い。ここまで積み上げて来たものにて、分析や検討をしていると言う事っす。そしてその時にも、毎回何かの会議にも言っているが、瞬時にもMRにおける情報収集にてデータも積みあがっている。さっきより今だと言う事っす。常に最新情報を得ているんだ。その前に俺達の体には、いや世界角国の全人類においてもだけど、識別番号が生まれた時にはマイクロチップとして体に入れられている。T新人類と称しているが、T国博士のDNAを持つ猿人にもだ。ただ、それを管轄していたAIは破壊された。俺達が外部から識別されるには、相応の認識システムが必要だ。今はとてもそんな事に時間も人も割けないがな」

「・・何が首班、この場でそんな話を持ち出す?」


 ダンが首を傾げて聞く。


「つまりさ、その金属と言うかマイクロチップこそが、自分の体内の臓器と反応をして、特殊な能力を発揮しているのではないかと、最近になって思うようになった。おっと・・いきなり言い出すのは、いつものように場違いな話では無いと思うからだ。カンジ、お前の念写や先読み能力も、常にそのマイクロチップが、センサーの役目を果たしていると言う事だと思うんだよ。それはリン、お前にも強くある。そして、恐らく現地球人類・・この日本で生まれた者には、そう言うものが備わっていると思う。そこに霊的とか超能力とかひっつけちまったら、旧時代のそれこそ、おどろおどろしい神仏的観念世界だ。少なくても俺達に、そう言う思想等は皆無だ。旧時代のSF的な創作話にしちまったら、解明なんて出来ないだろう?」

「む・・ここでそう言う話をやっぱり持って来る・・だから、俺達も自分の脳内活性を高めなきゃ、会議は非常に体力を使う。意図してお前はその脳内活性化を促している訳だよな、ふふ」


 ダンが言うと、ケンシンもなるほどと頷いた。メイ博士も言わんとする方向を理解し始めたようだ。

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