第16章 危ない!
「もう、既に量子コンピュータの事やこのM国空間が、何等かの動力が存在し、灯りこそ無いものの、動いているらしいと言う事は会議でも出た。恐竜生息場所はその例外であり、唯一灯りが存在する。然しながらこれは電力?少なくても自然光では無かった。鉱物自体が発光するようなものだと今では考えられている。そこで、このM国がやはり日本・M国の裏同盟下における特殊研究施設だったと言う事は間違い無いし、そうだった。そこに色んな不可思議がいっぱい隠されている。だから、ここまで入念に準備もし、調査もして来た。蜂にしても、今回の蝙蝠群にしても圧倒的な数におけるこれは何かの意思なのか?と思える出現と驚異的な攻撃?があったと思われる。そうだろう?」
「ふ・・学者らしい物言いをしているな、ああ・・その通りだ」
シンも苦笑い。カンジが言いたい事は、超人間的能力とは別に科学的側面から切り込む事が出来ると言いたいのだろうか。
「俺達は、実際何も分かった風で分かっちゃいないんだよ。その辺の生き残った現存地球人類が我々?以外にも居る事も期待しながらここまで探索もしてきたし、何故こんな状態の世界になっちまったのかと言う事を知る必要もある。今後俺達人類が果たしてこの地球上で生き残れるかと言う事もさ。でもさ、再びこんな状態にした者達が俺達の祖先なんだとしたら、そんな未来なんてきっと不要なんだよ。自分で自分の首を絞めるような愚かな生物が人間だとしたら、地球にとって害悪でしかない。でも、今の地球が太古の美しかった自然そのものの環境を取り戻しているのかと言えば、もうそんな時代には戻らない。原則論を言うが、ここは聞いてくれ」
「リンの話が・・・また長くなりそうだな」
ダンが苦笑する。しかし、マコト真剣な眼をしている。自分の思う所と繋がっているのだろう。
「ケンが揃えば、もっと議論は熱くなるだろうが、つまり言いたい事は、その秘密研究にあると思っているし、何でそんな遠回りかの話をするかと言えば、人間の持つ特殊能力の事を言っているが、科学的にそれを研究していたのが、この血だと言う事だ。リー博士は、やはりアマン室長と同じ特殊部署。今まで絶対秘の研究だったが、ここもそうだ。俺はここの部屋に招かれる前に、既にこの流れは把握出来ていた。それも人間の持つシックスセンスだと思うか?」
「ふふ・・つまり、そう言う感覚じゃなくても、一連の出来事と俺達の会話はそう言う分析によっても、ある程度想定が出来ると言いたいんだな?」
「ああ・・その辺も含めて、そんな事を言えば、首班のように異常に高い識別能力や、俺達超能力組?と言われ始めている4名とどこに違いがあるんだ?むしろ、首班の能力は、俺達と遜色も無いし、圧倒的なその瞬間画像認識能力や、記憶力、そして瞬間判断力などがずば抜けている。その者こそ超能力と言うんじゃ無いのか?そこを言わないと、俺達が特異な人間だとずっと言われ続けてしまうし、そんな過去世の超常現象とオカルティックな話や想像の域で、人間の脳内の中で作り出した、架空話で終わっちまう。そうでは無いのか?」
「なるほど・・そこを言っておかないと、カンジ自分が、言う事を占いとか確率論であろうと論拠が無いと聞き流されると思うんだな?」
ダンが言うと、やや首を傾げながらカンジは、




