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第15章 恐るべき計画
ここから、この長い道のりは一変して行く。殆ど実践に次ぐシン達が遭遇する脅威の出来事の連続となって行くのである。そして、それは勘と言う感覚を否定した所から、人間が本来持つべきその動物的感性が重大な要素を秘めて来るのである。やはりシン達は化学の呪縛から逃れては居なかった。長く続くその歴史の遺物を再利用していただけの話だ。そこに世紀末の地球人類の凄まじい暗闘があった事を思わせるのは、とうとうこの局面からだ。シン達は、恐らくここまで順調に何もかも機能していたのでは無いか?しかし、がらっとこの局面からは変化して行く。緊迫した場面が多発するのであった。誰も彼らを友好的に受け入れる者など存在しないし、そもそも全く違う文化で生きて来た彼らに相容れる要素は極端に少なかったのだ。




