第13章 震える
「はい。そうだと思える要素が沢山ありました。例えば、蜂には相当高い栄養成分が含まれておりますし、毒針こそありますが、その毒液は唾液で別の栄養分になります。つまりそれらも高栄養素として、食したヤモリは個体的に大きくなるキーを入手します。ただ、それだけではリミッターは外れません。もう一つ言っても良いでしょうか?」
「あ・・ああ・・」
驚きの言葉の連続である。その時、
「あ・・俺からも折角会議に参加させて貰っているんで、付け加えさせて下さい。つまり、オオコウモリに見られた同族食いでは無いんでしょうか。そうして生き残った個体が、でかくなる。つまり肉食竜になると言う話だと思うんです」
「おい・・それは個人感だろう?」
キョウが突っ込む。しかし、アマンは
「いいえ、肯定します。それは在るでしょう。でも、それだけでも無いんです。もう一つキーが要ると思います」
「それは・・?」
全員がまたアマンを見る。
「ここからは、エイジ副班長と私の想像です。そして、是非捜索していただきたいのですが、草食恐竜エリアの地面です。恐らく草食竜のエリアが肉食竜の上部に位置していなければ、全くの空想論になるのですが、つまり、草食恐竜も草食性のヤモリのごく一部が巨大化する。食は今飽和状態で充足しておりますので、これ以上増えない要素と、ある程度の大きさになると淘汰される・・つまり肉食竜エリアに落下する。餌となると言うものです」
「ええっ!」
これにはシンも含め、エイジ以外の全員が驚いた。コウタやキョウでさえもそこまで考えには至っていなかったからである。シンは、少し考えた後・・
「つまり、真上にあるかあるいはやや上方に位置すると考えて、それぞれのエリアの上部には、イリジウムを含む空間があり、それは人工的に作られていて、光を発するべき何かの装置・・この場合100年以上保てる量子発電所の電力線と音波発生装置があると言う事だが、この空間の位置的情報が殆ど分かっていない。だが、鉱物の層順的にそうなっていなければ逆に、断層があって切れている可能性よりも高いと言う事か。つまり繋がっていると言う理論付けかあ・・成程。こうした実験場にしろ何の目的上にしろ、電磁パルス爆裂後100年以上経過してこの状態とは、有り得ないから人為的仕掛けは絶対にあるか・・例えば今の話の中で、もしそれが繋がれば、この不可思議空間の不可思議生体の食のピラミッド・サイクルは全て完成する。正に理想的なものだ。だったら、蜂とは生体武器とも成りえるし、進入を許さぬ傭兵とも成り得るが、肉食ヤモリの完全食となり、その蜂は更に栄養を蓄えた肉食竜を食う事によって更に女王蜂を育て、且つ子孫を残せる。このシステムが、もし地球改革まで見据えて実験されていたのなら、とんでも無く先見性を持つ先祖だと思えて来るよな・・後はどこかに今言う話を膨らませば、ある程度のこの場合体重だな、その加重を突破すれば、落下する。つまり自動選抜だ。そしてそれを1頭食せば、数年間は何も食さずとも生きていられるし、完全食であったなら排泄物も出ない。何故ならそれは同族食いだからだ。今は発表した全てが繋がるぞ・・いや、それは和良司令官の構想にも伝播しているとしたら・・」
「あ・・・おいおい・・」
走ってしまったシンの脳裏の超高速回転に、ダンがブレーキ・・




