第11章 次々と・・
「扉って言うのは、このシェルターの設置した時期、ここにもし人間が入っているのなら、目的があった筈だ。そうだろ?地球的大事変において、シェルター内に入るのは自殺行為かも知れない。だって、事実これは土中にあったんだ。それこそ一時避難であったなら、このシェルターを利用しない筈。それに、扉ってさ、ドアのように考えていないか?」
シンはぎょろっと眼を回し、
「入口で無けりゃ何なんだよ」
突っ込むと、
「ふ・・やっぱりな。そこを勘違いしているから、俺のやっている事が見えないんだ。それこそ、首班ともあろう者がと、言い返したい」
「じゃあ、言って見ろよ」
シンの眼も厳しくなった。少し互いの感情によるやりとりのように聞こえたので、ケンシンが、
「ちょっと・・お待ち下さい。何でそこにこだわっているのでしょう。つまりは内部構造であるとか、そのシェルターを分析する為なのでは?」
ダンが答える。
「勿論っすよ、部長。だからこそ、その扉こそ重要な訳です。もし、核戦争が起きて厳重に当然このシェルターはその防御としている。放射能なんて侵入出来ない仕組みになっている。そして、それが起きた場合、場所によってはもう再び地上に出られない事も覚悟で、命が尽きるまでの食料や、生活できる手段を備えている筈。そして重要なのは外部との連絡が出来る、情報を得る事の出来る設備と、この何時かも尽きぬ生活を支える根本的なものは電力ですし、シェルターの中には空気清浄機や、人間が輩出した二酸化炭素を酸素の還元できるシステム、また酸素を供給出来るシステム、更には人間が排出した便やその他、医療器具だって備えて居る筈っす。それを考えた場合、中から開けられる事はあっても外から簡単に開いたら、シェルターの意味を成さないからとても厳重に恐らく何重にも仕掛けがある筈だ。それを扉があるのなら、何故開けないなんて簡単な指摘なんぞ、笑える話じゃないっすか?俺はそれにかちんと来たんすよね」
流石にそこはダンらしい分析であるし、むしろ当然と考えるだろう。ケンシンも頷いた。しかし、シンは意外な事を言った。




